October 25, 2013

心のままにヴァイオリン・コンサート

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こんなに感動したコンサートを体験したことがあったろうか?あってもとても久しぶりのこと。 式町水晶(しきまち・みずき)さんのヴァイオリン・コンサートに行きました。

現在17歳の式町くん。(面識もなく彼も私のことを全く知らないけど、心揺さぶられて垣根がなくなってしまった感じがして敢えて「くん」と呼ばせていただく)3歳の時に脳性麻痺が見つかり、以来指の麻痺とバランス障害を克服するために習字とヴァイオリンを習う。上達とともに、障害施設、老人ホーム、保育園などでボランティア演奏活動を続ける。

ヴァイオリンの 指導を中澤きみ子氏に師事し、のちにジャズ、ポップス、アイリッシュヴァイオリ二ストを目指ことに。

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今回のコンサートは、両手、両足、背中の麻痺が続くなか、中澤宗幸氏製作の「津波ヴァイオリン」を奏でる「千の音色で繋ぐヴァイオリン・プロジェクトに参加したもの。主治医に辞めるように言われながらもお、ヴァイオリンに懸ける情熱で実現したそうだ。

10歳の時に作曲した「ホワイト・ローズ」(白いバラ)。ヴァイオリンの恩師中澤きみ子さんに捧げる曲。 サプライズで準備をし、突然先生をステージに呼んで演奏。本人も先生も、会場の聴衆も泪が止まらない。

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何と言っても式町くんの明るくて情熱的な演奏、胸を打つバラード。感動しっぱなしのコンサートでした。音楽って本当に人の心を打つんだ!式町くんに心から感謝。また、どこかで式町くんのヴァイオリンを聴きたい、きっと聴きにいきますね。

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July 29, 2012

ブラッド・メルドー・トリオ in Tokyo 2012

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"Brad Mehldau Trio in Tokyo 2012" ポスターより。そうブラッド・メルドー・トリオのコンサートにいってきました。今、もっとも注目されているジャズピアニストの一人。私も何枚かのCDで聴いているんですが、どうも好きな演奏とそうでない演奏がありそれが極端なのだ。よーしじゃあライブで共有してみようと思いたちコンサートへ。

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会場はサントリーホール。ジャズのコンサートにしては聴衆は礼儀正しいというかクラシックのコンサートに来ているような雰囲気。ほぼ満員の中で始まる。

Set List
Great Day / Paul McCartney
Friends / Brian Wilson
Sanctus / Brad Mehldau
And I Love Her / Lennon/McCartney
Ten Tunes / Brad Mehldau
My Valentine / Paul McCartney
(Encore)
Untitled / Brad Mehldau
Holland / Sufjan Stevens
Cheryl / Charie Parker
(ブラッド・メルドー・トリオ in Tokyo 2012のFBより)

その日の曲目は始まる30秒前に伝えられたそうだ。つまり出だしのテーマは飛び立つ前の滑走路。一度離陸してしまえば3人は空中を自由に飛び回り旋回しながら再び舞い降りてくる、そんな印象を持った。

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April 11, 2012

プッチーニ : 歌劇「蝶々夫人」~小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト

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あるひょんな出会いがきっかけで、歌劇「蝶々夫人」を鑑賞することになった。

それは昨年暮れ、神田の「金寿司」で偶然カウンターで一緒になった方達と会話が弾んで楽しい時間を過ごした。その中に声楽家のTさんがいた。彼女はオペラと演劇を勉強中で、イタリア、イギリスへの留学も予定しているという。

そのTさんから、歌劇「蝶々夫人」の案内をいただいた。これも何かのご縁と思い、厚かましくも妻の分と2枚の招待券をいただきました。

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今回のプッチーニの歌劇「蝶々夫人」は、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトによる公演。会場は東京文化会館大ホール。残念ながら病気療養のため小澤征爾さんが舞台で指揮することはできなくなり、オフィシャルでは公演中止となった。

しかし小沢征爾さんが音楽監督を努め、指導してきた若手オーケストラと合唱団に、第一線で活躍中の歌手を招いて演奏した「蝶々夫人」は素晴らしいものとなった。関係者、招待者にかぎられたとはいえ、会場は超満員の観客である。客席に小澤征爾さんの姿を見つけると大きな拍手が送られた。

私にとって2006年(兵庫県立芸術文化センター)以来、2回目の「蝶々夫人」である。演出と舞台の構成が異なるとまた別の「蝶々夫人」がある。蝶々夫人役のアディーナ・ニテスク(ソプラノ)の独壇場と言っても良い歌唱力と演技力で、最初から最後まで圧倒される。

オペラは何度か回数を重ねて鑑賞することで、得る感動もまた深く大きくなることを実感した体験となった。

こんな素晴らしい演奏会を紹介、招待してくださったTさんに感謝。

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February 07, 2012

"Groove"〜Feeling' Groovyなのだ!

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昨日に続いて、iPadお気に入りアプリ第2弾。 " Groove for iPad"。もちろんiPhone対応もある。 (無料アプリ)

毎日これで決まり!iTunesに入っている曲を、基本的にiPadと同じ機能で再生出来るが、このアプリの面白いのは、自分で設定したプレイリストではなく様々なオプションで選曲できること。

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自分では基本的にclassics、jazz、jazzvocal、rock、j-pop、など12のリストに分けているがあくまで自分のアイデアで。ところがこのgrooveは、曲自体が持っているデータで、私とは異なる識別で選曲できるのが何とも楽しい。

'80s(80年代ロックなど)、female vocalist、guitar、west jazzなどなど。あくまで自分が入れた曲からの選曲だが、原曲のtag付けで選別されてアトランダムに流れてくる。

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January 06, 2011

AccuRadio これいいよ!

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AccuRadio
Enjoy over 480 personalizable
channels of great Internet radio!

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今、これにはまっています。
音楽を大分類、小分類して480以上のジャンルで、ミュージックをエンドレスで聴くことができます。

Blues, Classical, Country, Jazz, R&B, Rock なんてのは当たり前。例えばJazzをクリックすると、更に66のチャネルが用意されている。60年代と言うようなDacadeやpiano,guitarなどの楽器別、ECMのようなレーベル別、Mellow,Holidayなど様な気分、シーン別、ありとあらゆる分類がある。ジャズだけで66と言うのがまず驚き。

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Favorites(お気に入り)に入れれば、自分だけのジュークボックスが出来上がる。

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最新の音楽情報をどうやって入手しようか悩んでいた私にとって嬉しいアプリです。

iPhone3G、iPhone4、iPad、全てにインストールして楽しんでいます。

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October 20, 2010

上岡敏之指揮〜ヴッパータール交響楽団

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素晴らしい演奏会だった。

10月7日の名古屋を皮切りに始まった今回の日本公演。私は最終日の18日、サントリーホールでの演奏を聴く。プログラムは、モーツァルトの交響曲第28番ハ長調k200、マーラーの交響曲第5番嬰ハ短調。

ヴッパータール市は、ドュッセルドルフの東に位置し、その交響楽団は、150年の歴史を持ち、過去にシューマン、ブラームス、ブルッフなどがソリストとして、指揮者として登場する名門。今、日本人指揮者上岡敏之氏を音楽総監督に迎えて、さらに飛躍的な成功を迎えていると言う。

その上岡氏、大きく身体を躍らす様に指揮する独特のスタイル。曲の解釈もキメの細かさ、上岡氏特有の感性で演奏される。

この秋に発売された
『上岡敏之「マーラー:交響曲第5番」ヴッパータール交響楽団』を会場で購入。

そもそものコンサートに行ったきっかけは、楽団のチェリストのベンヤミンからの招待。2000年のチェロコンクール(ビバホール)に見事優勝。その時にベンヤミンをホームステイでお世話したのがご縁。その後、楽しいエピソードもいっぱい。また機会があればご紹介したい。

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September 16, 2009

特別で格別な「ウィーン・フィル・コンサート」

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ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がやってきた。素晴らしい再会とともに初日のコンサートを聴く機会を得た。

なんと、今回はウィーンフィルのチェリストであるステファンからの招待なのだ。来日するから会おうとはメールで約束したものの、まさか、コンサートに招待してもらうとは。感激である。

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場所は、サントリーホール(港区赤坂・アークヒルズ)。

プログラムは、リヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss)の交響詩『ドン・キホーテ』op.35 交響詩『英雄の生涯』op.40 である。

指揮者は、ズービン・メータ(Zubin Mehta)。

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R.シュトラウスは私の好きな作曲家の一人である。近代音楽と言うか、19世紀以降の管弦楽曲、あるいは弦楽曲の和音がたまらなく好きで、聴きまくった時期がある。R.シュトラウスの『ツァラストラはかく語りき』、『アルプス交響曲』、そして、今夜の『英雄の生涯』である。

チェロのステファンとは、前日の夜、7年ぶりの再会をした。7年前に行なわれたチェロコンクール(兵庫県養父市ビバホール)の1週間、ウィーンから参加したステファンは我が家にホームステイしたのが出会い。その後、ステファンは厳しい練習と試験にパスをしてウィーンフィルの一員になった。

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オーケストラがフルにフォルテシモで演奏するパートが多い『英雄の生涯』。しかし、その音響は、高らかで大きいいが、とても深く、マイルドだったのが印象的。

アンコールは、ヨハン・シュトラウスの「アンネン・ポルカ」と「トリッチ・トラッチ・ポルカ」の2曲。それでも拍手は鳴り止まない。

指揮者と演奏家と時と空間を共有する生の演奏は素晴らしい体験でした。

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July 11, 2009

あれから40年・・・ "SIMON & GARFUNKEL" JAPAN TOUR 2009

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あれから40年・・・。人々は、東京ドームに集まってきた。

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『あれから40年・・・ あなたは何処で何をしていましたか?』それに答えられる人達がこのコンサートにやってきたのだろう。

チラシはさらに続く。

下宿、バイト、学園紛争、恋愛、ゼミ、就職。
そしてS&Gのヒット曲に彩られた若き緑の日々。

私は、それよりももうちょっと年下の世代。私にとってのS&Gは、映画『卒業』とセットで始まる。ダスティン・ホフマンとキャサリン・ロス、アン・バンクラフト演じるミセス・ロビンソン。S&Gは、中学生の私が描いた学生時代のシーンであった。

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そして、15分遅れてコンサートが始まった。電光掲示板に40年前の「時代」の象徴が映し出される。人類初の月面着陸、ベトナム戦争、ニクソン大統領、マンデラ、、、。やがて、静かに"Old Friends"の歌が流れる。

「40年前の歌」が聴こえる。
「40年後のS&G」が目の前で唄っている。
「40年前の私」を思い出している、
「40年後の私」がここにいる。

4曲目の"America"で、ジーンと来て、つい堪えられなく泪が浮かぶ。
不思議な体験だった。

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7月10日のset list。曲を口ずさみながら、光景を想ってみてください。

1.Old Friends
2.A Hazy Shade of Winter
3.I Am a Rock
4.America
5.Kathy's Song
6.Hey Schoolgirl
7.Be Bop a Lula
8.Scarborough Fair
9.Homeward Bound
10.Mrs. Robinson
11.Slip Slidin' Away
12.El Condor Pasa 
13.Bright Eyes (solo Garfunkel)
14.A Heart in New York(solo Garfunkel)
15.Perfect Moment(solo Garfunkel)
16.The Boy in the Bubble (solo Simon)
17.Diamonds on the Soles of Her Shoes(solo Simon)
18.Still Crazy After All These Years(solo Simon)
19.The Only Living Boy in New York
20.My Little Town
21.Bridge Over Troubled Water

1st encore
22.The Sounds of Silence
23.The Boxer

2nd encore
24.Leaves That Are Green
25.Cecilia

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February 28, 2009

缶ビール片手に「生」クラプトン!

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久しぶりの武道館コンサートである。学生時代には、ちょくちょくこの武道館でビッグ・アーティストのコンサートを聴いたもんだ。ボブ・ディラン、ニール・ヤング、サンタナ、チック・コリアとハービー・ハンコック、えーっと、まだあったような?? ああ、記憶が。。(^_^;;

そして今回は、エリック・クラプトンのコンサートなのだ! 楽屋入りするクラプトンを待ち構えるカメラマンの多さが嬉しい。

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会場の雰囲気も楽しもうと、今回は早めに武道館へ。やって来る観客は50代、60代のカップルやロック・ファンも多い。親子でやって来るイカしたオヤジと息子もいる。だって、ヤードバーズ時代から45年以上、ロック・ギターの神様として活躍しているクラプトン。根っからのファン達は、クラプトンと一緒に時代を共有した思いでいっぱいなのだ。

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会場は撮影禁止。残念ながらコンサートの様子は画像で伝えられないが、そんなことよりも、私は缶ビール片手にクラプトンの登場を待つ。

間に"I Shot the Sheriff"を混ぜながら、しばらくブルースの曲が続く。そして、アコースティク・ギターでシッットリと聴かす。武道館盤アンプラグドである。そして、再び、フェンダー・ストラトキャスターに持ち替える。思わず、私の右手の人差し指も2本目の缶ビールの栓に。(^_^)

set listは、

01. Tell The Truth
02. Key To The Highway
03. Hoochie Coochie Man
04. I Shot The Sheriff
05. Isn't It A Pity
06. Why Does Love Go To Be So Sad
07. Driftin'
08. Travelin' Alone
09. That's Alright
10. Motherless Child
11. Running On Faith
12. Motherless Children
13. Little Queen Of Spades
14. Everything's Gonna Be Alright
15. Wonderful Tonight
16. Layla
17. Cocaine
Encore: Crossroads

いよいよコンサートも佳境へ。曲も私の気持ちも"Wonderful tonight"。そして"Layla"。「そう来るだろな」と分かっていても、思わず「そう来なくっちゃあ」と。レイラのピアノ間奏、そしてクラプトンのギターがそれに絡んでいく辺りで思わず瞼に熱いものを感じてしまった。溢れないように、グビッと缶ビールを飲み干した。ふと、静かで、落ち着いていて、どこか優しい気持ちになって聴いている自分に気づく。これは驚きだ。

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February 14, 2009

COLDPLAY VIVA LA VIDA TOUR

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昨秋のRadioheadのコンサートについて綴ったブログ記事の最後に「もっと、もっとコンサートも行かなくっちゃあ、と思いつつ会場をあとにした。」と書いた。そしてその第2弾が実現した。それがこのCOLDPLAYの来日コンサートである。昨年リリースしたアルバム"VIVA LA VIDA OR DEATH AND ALL HIS FRIENDS"のツアーだ。

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ステージ正面のアリーナすぐ後ろのよい席。前座が終わり、会場にヨハン・シュトラウスの「美しきドナウ」の調べが流れ徐々に音量が上がってゆく。なかなか良い演出だな、よーしじっくりと楽しんでやろう、と足を組んでイスにどっかりと。そんなのは大間違い!Coldplayが登場するといきなりみんな総立ち。甘かった!(>_<) でも最高!(^_^)v

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ステージバックは、VIVA LA VIDAのアルバムジャケットが映し出される。

クリス・マーティン(Chris Martin)のエネルギッシュなボーカルが会場を興奮のるつぼに。ピアノもギターもこなすマルチなクリス。ステージをトコロセマシと飛び跳ねる。

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セカンドアルバム"A Rush Of Blood To The Head"の大ヒット曲"In my Place"が登場するのかしないのか?なんて興味を持ってたけど、出だしの3曲目で登場。

コンサート後半は、昨年リリースの"VIVA LA VIDA OR DEATH AND ALL HIS FRIENDS"とその続編"PROSPEKT'S MARCH"から。持ち前のメロディアスな曲に加えて、よりコンセプチャルでドラマチックな曲が続く。

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