May 17, 2012

ドビュッシー 「海」

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クロード・ドビュッシー
「海」 - 3つの交響的スケッチ
モントリオール交響楽団
指揮:シャルル・デュトワ
録音:1989年

ドビュッシーは昔から気になる作曲家で、レコードやCDでそれなりに何度も聴いてきた。いくつかの曲で瞬間的に幻想的で心地よい気持ちになることがるのですが、曲をしっかりと聴いたことがあまりない。

一度、しっかりと聴いてみようと最初にトライしたのがこの「海」。先日Eテレで坂本龍一の「音楽の学校」(再放送)でドビュッシー、ラヴェル、サティの3人の印象派の作曲家をやっていたのも刺激を受けた。番組の中で坂本が「ベートーヴェンは建築のように一つ一つ煉瓦を積み重ねて造るようなもの、ドビュッシーは風や雲のように姿形もないものが変化するような」と説明していたのが印象的でした。

(ライナーノートより)
【ドビュッシー】(1862〜1918年)
・音楽は色とリズムを持った時間とで出来ている
・絶妙な楽器の組み合わせで色を表現し、複雑なリズムと色彩で、波と水しぶき、風の呼び起こす流動感などを表現した。
【デュトワ】(1936〜  )
・スイス、ローザンヌ生まれ
・1978年よりモントリオール交響楽団
・1998〜2003年、NHK交響楽団
・2008年よりフィラデルフィア管弦楽団

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May 07, 2012

マーラー 「交響曲第1番《巨人》」

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グスタフ・マーラー
交響曲第1番《巨人》
コロンビア交響楽団
指揮:ブルーノ・ワルター
録音:1961年

あるクラシック入門書のような文庫本を読んでいて、「あなたにぴったりの作曲家とラッキークラシックは?」(作曲家占い)があった。「愛は世界を救う」(Yes か No か)みたいなたわい無い(いや純な)問いに答える形式なのだが、なにげにやってみると、「あなたはマーラーさんです!」となり、ラッキー曲はこのマーラーの交響曲第1番《巨人》に。

それならばと今日はマーラーの《巨人》の話。マーラーはお気に入りの作曲家。しばらくクラシックを聴くことから離れていた私が、再び聴いてみようと思ったのはこのマーラーから。古典ではなく19世紀的な和音に惹かれたから。弦楽器が微妙な旋律を奏で、管楽器がドーンと鳴るスケールが気に入っている。これからずっとずっとマーラーにこだわって聴いていくことになりそう。

(以下ライナーノートより)
【マーラー】(1860〜1911年)
・ユダヤ系オーストリアの作曲家
・マーラー28才の時の作曲。
・喜怒哀楽が激しく、人と衝突するあまりにも人間的な
【ワルター】(1876〜1962年)
・ベルリンに生まれ、青春時代はドイツ・ロマン派音楽の現場で過ごす
・ピアニストとしてデビュー、後に指揮者を志す
・マーラーの知遇を得て音楽監督、指揮者として活躍
・マーラーは唯一親友としてワルターの名を挙げる

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February 19, 2012

メンデルスゾーン「弦楽八重奏曲変ホ長調Op.20」

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フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディ
弦楽八重奏曲変ホ長調Op.20
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団
ベルリン弦楽四重奏団
録音:1985年 (KICC3578 )

メンデルスゾーンと言えばヴァイオリン協奏曲が有名だ。私も小学生の時以来、ずっと聴いてきたお気に入りの曲。でも、考えてみるとメンデルスゾーンの他の曲は、「夏の夜の夢」序曲など数曲を知っているのみ。あまり熱心に聴くチャンスがなかった。

そしてこの「弦楽八重奏曲」に出会いました。そもそも八重奏という形式の音楽は知らない。弦楽四重奏はピント張り詰めた心地良い緊張感という印象を持っているのだが、この八重奏曲を聴いてみてると、まるでオーケストラのような重層で堂々とした安心感のようなものを感じた。

(以下、ライナーノートより)
【メンデルスゾーン】
・メンデルスゾーン(1809~1847)
・この曲は庭で姉妹や友人達との楽しい会話の中で着想された。
・最初の公演演奏は1836年ライプツィヒのゲヴァントハウスにおいて。メンデルスゾーン自信が第2ヴィオラを弾く。
【演奏】
・ゲヴァントハウス管弦楽団とベルリン弦楽四重奏団はドイツを代表する四重奏団でカール・ズスケによって密接な関係がある。

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February 11, 2012

ドヴォルザーク「交響曲第9番《新世界より》」

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アントニン・ドヴォルザーク
交響曲第9番ホ短調 Op.95 《新世界より》
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:イシュトヴァン・ケルテス
録音:1961年 (DECCA UCCD-7005)

ドヴォルザークの代表曲と言ってもよいだろう。特に第2楽章は「家路」としてほとんどの人は知っているメロディ。このケルテス指揮による演奏は、他の演奏と比べて迫力と雄大さが抜きん出ている。

【ドヴォルザーク】
•作曲家ドヴォルザーク(1841〜1904)は、小さい頃は一旦家業の肉屋を継ごうと思い修業していた。
•スメタナ指揮するオーケストラでヴィオラ奏者をやっていた。
•30代になり、ブラームスから認められる。
•1892年から2年間アメリカに渡り、ニューヨークの音楽院で院長をする。
•この《新世界より》は、その時に作曲。

【ケルテス】
•指揮者ケルテスは、ハンガリー生まれ。
•ハンガリー動乱の際にドイツへ亡命。
•1973年テルアヴィブの海岸で遊泳中に死亡。43才の生涯を閉じる。

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