July 13, 2009

料理とハンガーのいい関係が! サライ(7/16号)

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只今発売中のサライ(2009/7/16号)の特集が面白い。私にとってそれは2つある。

その1は、特集《男の料理基本の「き」》なのだ。先日、このブログでご紹介した「塩だけだから美味しい料理」をご存知でしょうか?今、私はこのシンプルな料理にこだわっている。シンプルなだけ、食材にも凝りたい。旬の野菜や魚があればなお嬉しい。

先日は、久しぶりに家族全員が勢揃い。私がこの「塩だけ料理」に習って、すべての夕食を料理。もちろん、家族には「大好評!!!」(ホント!)特に息子からの尊敬の眼差しを感じたのは私の錯覚なのだろうか?(笑)

そしてこのサライ。特集の副題には、「塩・醤油・酢を使いこなす」とある。やはり、男には塩なのだ。(^_^)。私も「塩豚」、「鶏ハム」、「鰯のマリネ」に挑戦してみよう。サライを買って、一緒に挑戦してみましょう。

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その2は、別冊付録《「大人の逸品」通販カタログ》です。WEBプラチナ・スペシャルセレクションとして、NAKATA HANGERを紹介していただいています。

「大人の」「男の」とは、サライが提案する一つのライフスタイルのキーワードなんだろう。それは、豊富な人生経験から来る「こだわり」、「役割を脱いだ自然体」「自然であること」、「自身のケアは自分でする余裕の気持ち」、なんかが私の頭をよぎる。

ここで紹介していただいたハンガーは、自分のスタイル(洋服)を大切にする「大人の」ハンガーなのである。

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July 10, 2009

『部長!ワイシャツからランニングがすけてます』 ドン小西

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くどいようだけど、ワイシャツはスーツのための肌着1にも2にも、清潔感が大事なんだ。夏なら綿100パーセントで、汗を吸いやすく、汚れが付着しやすいもの。質が良い綿なら、ベチョベチョになんてならないよ。デザインは、体にフィットしたものを選ぶ こと。身ごろを引っ張って10センチくらいゆとりがあれば十分。あくまで下着なんだから、汚れたり濡れたりしたら着替える。視と語の内容とTPOによっては、替え用を一着バッグに。ランニングだけ替えて同じワイシャツを二日続けて着るなんて言語道断だよ。
『部長!ワイシャツからランニンニグがすけてます』 ドン小西・著
(はじめに 「それのどこかが悪いの?」と思った人たちへ) (p4)

タイトル見て、思わず買ってしまいました。(笑) 特に、春から夏にかけて明るい色の薄い生地のワイシャツを着ると、透けて見えるランニングは気になりますね。私は着るときや着ない時があるのですが、実際、ファッションの流儀としてどうなんだろう??って、時々思っていた。で、結論は、上の引用文をご参照ください。(^_^)

ハンガーのビジネスをやっているので、ファッションにも気遣いが必要ですモンね。(^_^)

本の帯をそのまま書ご紹介しますが、

「オバマの服はなぜ安いのにイケているのか?」
「景品のネクタイピンを後生大事につけている」
「昔はやったファッションにしがみついている」
「背広のポケットがふくらんでいる」
「安物のネクタイなので結び目がやけに小さい」
「上半身はキメてるくせに下半身はヨレヨレ」

周囲のヒト、シーンが、目に浮かんできませんか?

特に、第3章「平成おやじファッション図鑑」が、超・面白いです。ベッドで笑い漕げながら読んで、夜更かししてしまいました。単純に笑えます。(爆)

マジに、大人(おやじ)の生き様とファッションの本質が語られていると思います。必読で~す。

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July 03, 2009

「男の手仕事」は自分でやる! 別冊Lightning

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別冊Lightning 「男の手仕事~メインテナンス・マニュアル」 (6月27日発売)。

実は、今私もはまっています。(正確に言うと、はまりそう!ってところ)。自分の気に入った持ち物を自分でメンテナンスする。これって、「自分を知り、楽しみ、手入れし、大切にする」。「グッズとの対話を愉しむ」。これが本当のファッションなんだ、と言う思いが強くなってきた。

そんな思いに答えてくれるのがこの別冊Lightningなのだ。興味ある方は是非、ご覧ください。

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「できる男は収納から選ぶ」 (p118)に、NAKATA HANGERの各種のハンガーを紹介していただいています。ハンガーの最高峰NHシリーズ、洋服にピッタリのハンガーサイズを選べるパターン・ハンガー。衣類とハンガーの新しい関係を追及したアナトミーハンガー。スーツ用、シャツ用、ニット用、などアイテムごとにお薦めのハンガーをご紹介しています。

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「ハンガーは生き物だ。だから1日着たら最低2日は休ませて欲しい」と語りかける吉田スーツの吉田務さん。オーダーメイドのスーツを手掛ける人気のテーラー。もちろん、ハンガーはNAKATA HANGERをご使用いただいている。吉田スーツ(東京都国分寺市)さんにもどうぞお立ち寄りください。オーナーからブラッシング、アイロン、シミ抜きの技など教えていただけるかも。

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June 25, 2009

『人生の棚卸し術』 藤巻幸夫

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良いコミュニケーションは、お互いにとって心地良い会話が成立していることが条件となる。心地良い会話を成立させるには、良い空気をつくらなくてはいけない。
『人生の棚卸し術』 藤巻幸夫・著
(【コミュニケーション】相手の心をえぐれているか?)(p56)

このお顔を拝見すると、思わず買ってしまいたくなるのは私だけではないでしょう。フジマキさんには失礼かもしれないが、どこか安心し、癒されますよね。(^_^)

私の商売柄か、フジマキさんが「伊勢丹のカリスマバイヤー」と騒がれた時代から注目していました。その後、再建中の靴下の「福助」の社長に転進され、さらにIYG生活デザイン研究所の社長としてイトーヨーカドーの衣料部門の建て直しに奔走された。

その間一度だけ、フジマキさんにお会いし、名刺交換してお話をしたことがある。私の故郷の兵庫県豊岡市にお越しになったことがあるとの情報を得ていたので、豊岡ネタで迫ってみました。(^_^)

この本でお書きになっている「相手の心を気遣うこと。ホスピタリティが大切だ」(第3章)を本当に実践されているのに感動したことを思い出します。

「人脈づくりは楽しいからはじまる」(第4章)。本当に楽しいフジマキさん。また、お会いしたいです。m(_ _)m

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June 19, 2009

『多読術』 松岡正剛

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そこが出発点です。気負っていても本はカラダになじんでくれない。世の中にいろんな食べものがあるように、本は食べてみないとわからない。毎日毎日、すごい数の本が街の書店に並び、図書館にもすごい数の本があるけれど、世界中の食材と料理の数を見て、その数に驚いて食べるのをやめる人がいないように、本と接するというのは、とてもフィジカルなことなんです。
と、同時にむろんメンタルでもある。それは食べることがフィジカルで、かつメンタルでもあることに似ています。食欲とはそういうものでしょう。気分次第で「おいしさ」は変わる。量も変わる。だから読書も、いわば「食読」のようなものなんです。
『多読術』 松岡正剛・著
(気分転換でたくさんの本に向かえるんですか。)(p21~22)

本を読む行為を、「食欲」になぞらえて「食読」と説明する著者。さすが松岡正剛さん、納得です。

私にとってのセイゴオさん(本書ではセイゴオさんと呼ばれています)は、私の学生時代に遡る。当時、工作舎から『遊』と言う雑誌が発刊されていた。編集長はセイゴオさん。芸術、思想、文学、歴史、デザイン、メディアなど、他分野の情報を集め、独自のスタイルで「編集」。後に、編集工学研究所を設立。私にとって誠に、刺激的で気になる存在であり続けています。

近年の話題は、2000年2月~2004年7月にかけて、ネット上で「千夜千冊」を執筆したことだろう。これには驚く。すべて異なる著者、同じジャンルは続けず、古書から現代までのテリトリーで、しかも、自信のエピソードやリアルタイムな話題も盛り込んだ文章。私も思わず東京・原宿クエストホールで開催された達成記念パーティに駆けつてしまいました。もちろん、握手もしていただきました。(^_^)v

この本の中でこんなエピソードを発見しました。

「ぼくが最も感動して真似したのは、兵庫県の但馬に「青谿書院」 (せいけいしょいん)を開いた池田草庵の方法ですね。但馬聖人とよばれた。のちに吉田松陰が真似をするのですが、、、、」と言う行(p129~130)である。

「掩巻」(えんかん)=本を少し読み進んだら、一旦本を閉じて、その内容を追想し、アタマの中でトレースしていく方法。
「慎独」(しんどく)=読書した内容をひとり占めしないで、必ず他人に提供すると言う方法。

なんだそうです。

「青谿書院」と言えば、私の自宅から2~3kmぐらい。車でも5分ちょっとで行ける距離です。こんな近いところに、話題が飛んでくるなんて、ビックリ。まさにセイゴオさんの醍醐味です。

とても面白い本です。ご一読を。(私の「慎独」と言うことで、よろしいでしょうか。)(^_^)

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June 15, 2009

経営セミナーのテーマは「6割経済を生き抜く」なのだ

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ビジネス雑誌主催の経営セミナーに出席した。会場は、新宿・京王プラザホテル。テーマは『「6割経済」を生き抜く』。

つまり、サブプライム・ローンに端を発した世界金融危機以前の経済を100としたら、その6割の経済規模(市場)で成り立っていく経営を行なえ!と言うことだと理解する。

売上ダウン、経費を抑え、人件費を抑え、在庫を減らし、身構える。そんな企業の実態がイメージされる。が、果たしてそれで本当に良いのだろうか?との問いかけが重要なのかもしれない。

講師は、堺屋太一氏(作家・経済評論家) (テーマ「不況と高齢化が経営のチャンス」)、後藤卓也氏(花王株式会社、前取締役会長) (テーマ「『強くて良いお会社』を目指す経営」)、石坂信也氏(株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン、代表取締役社長・CEO) (テーマ「ゴルフ市場・生活を変革するGDOの挑戦」)。

堺屋氏の「近代工業化社会の終焉、画一から個別へ」。後藤氏の「イノベーションは小さな改革、改善からしか生まれない」。石坂氏の「インターネットとリアル店舗と情報の合体によるビジネスモデル」など、どれも刺激的なお話であった。

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講演の予習として何か一冊をと思い「大激震」(堺屋太一・著)を読む。

「大型化、大量化、高速化を目指した20世紀。で、人類は幸せになった?」と問いかけ、これに変わり、現在は「物財の豊かさ」よりも「満足の大きさ」に代わりつつあると指摘する。

価値が客観的科学性から主観的社会性に代わる。ブランド価値、情報価値が高まる。

『知価革命』を出版(1985年)して24年。堺屋太一氏の主張と経済・社会の変化を比較しながら読むとなかなか面白い。

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June 06, 2009

『塩だけだから、美味しい料理』塩は調味料の原点だ!

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自分で言うのもおかしいかもしれませんが、塩だけなのに美味しいんです。
いや、”塩だけだから美味しい”と言った方が正しい気がします。
肉も、野菜も、それぞれが器の中で素直に輝いていました。
調味料の原点「塩」。
『塩だけだから、美味しい料理』 時川真一・著
(「はじめに」 p2 )

東京駅から新幹線に乗る前に本屋に寄るのは私の習慣(?)になっているかも。(^_^)一冊の本が目についた。『塩だけ・・・・』。ピンと来たので買ってみた。

実は、私も結構料理するのは好きなのです。と言っても妻が料理する家庭料理やイタリアンの手さばき、料理さばきを観ながら、できそうなものをちょっとずつトライしているのだが。妻は「センスいいよ!」って言ってくれる。料理の手間をシェアする魂胆もあるのだろうが。(笑)

著者が言うように「塩は調味料の原点」にはまったく同感です。

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本を見ながらさっそく料理してみました。「エビのガーリックオイル煮」。ブラックタイガー、ブロッコリー、ニンニク、鷹の爪、オリーブオイル、塩。とてもシンプルなのだ。

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「タイの塩たたき」。これまた超・シンプル。刺し身用タイ、ネギ、大葉、白ゴマ、ゴマ油、塩。こうしてみると盛りつけがどうもイマイチだ。(^_^;;

Simple is the best. 「塩」で料理に挑戦してみよう。

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May 29, 2009

『サービス業の底力』 ハッピー社長・橋本英夫

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 世間でいうところの通常のクリーニングは、建物のモルタルのヒビ割れをパテで修理して雨漏りを防ぐのと似ており、それには「美」という概念はない。ハッピーケア・メンテは、文化・芸術品を修復士が「美」を追求して修復するのと似ており、その昔につくられたままを修復して再現するのがケア・メンテ技能士(ケア・メンテ アート・テクノクラート)であり、また、再現だけでなく、それを維持するのもケア・メンテ技能士の(ケア・メンテ アート・テクノクラート)である。
 次代に生き残るには、地球環境と文化・芸術の「美」をバランスさせた仕事スタイルを創出しなければならない。このことは、大企業であろうと中小企業であろうと同じである。
『サービス業の底力』 橋本英夫・著
【第5章「知的資産経営ケーススタディ(後編)」】 (p170)

先日、友人の紹介で著者にお会いした。銀座のアルフレッド・ダンヒル銀座本店でお話をする機会を得ました。ダンヒル本店でのアポには訳がある。ここには、著者・橋本英夫氏が経営されている(株)ハッピーさんの受付カウンターがある。ダンヒル商品のメンテナンスに関するカウンセリングを行ない、京都にある本社で洋服のクリーニングをするのである。

もともと地域密着のクリーニング業をインターネットを活用して全国エリアで立ち上げられた。さらに、クリーニングを単なる「洋服の汚れを落とす」から「洋服をケアして、メンテナンスして、さらに心地よく寿命も伸ばす」と言うコンセプトを打ち出し、いまや、世界のスーパー・ブランドとのコラボレーションにまで発展している。シミ・黄バミを完璧に洗い落とす技術(特許取得)があってのことではあるが、事業の志の高さに敬服する。

実は、私もハンガーを通じて『ファッションを楽しみ(美)、モノを大切に(環境)するライフスタイルの提案する』ことを志としている。会話の中で『NAKATA HANGERのハンガーは、洋服と幸福を掛ける「ふく掛け」です』と申し上げながら、洋服のメンテナンスを通じて、社会貢献をしていきたいと、話は大いに盛り上がりました。

(株)ハッピーさんは、ITの徹底活用、社員教育、特殊な技術開発、特許取得など、知的資産経営の宝庫です。クリーニングで悩んでいる人、経営で悩んでいる人、是非、一読をお奨めします。超・ポジティブ・マインドの橋本社長が答えてくれます。

(株)ハッピー 
アルフレッドダンヒル銀座本店

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May 21, 2009

『脳にいいことだけをやりなさい!」 マーシー・シャイモフ

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1.ネガティブ思考の「大そうじ」をする。
2.プラス思考で、脳にポジティブな回路をつくる。
3.何事にも「愛情表現」を忘れない。
4.全身の細胞から健康になる。
5.瞑想などで脳を「人智を超えた大いなる力」につなげる。
6.目標をもち、脳に眠る才能を開拓する。
7.つき合う人を選んで、脳にいい刺激を与える。
『脳にいいことだけをやりなさい!』 マーシー・シャイモフ著
(「脳の使い方がうまい人」には7つの特徴があった!」 p33~34)

本の帯に「コペルニクス的転回」になるかも、と脳科学者の茂木健一郎が写真入でコメントしている。「脳にいいこと」ってなんだろう?何がコペルニクス的回転なのか?と思って読んでみた。

「脳にいいこと」とは、上に掲げた「7つの要素」です。ポジティブな考え、言葉、行動が大切であることは、日々の生活、仕事を通じて実感している。特に、この要素で興味を持ったのは4番の「全身の細胞から健康になる」ということ。これは、食事、運動、生活習慣と関連していることは容易に想像がつく。

「睡眠の質は、家計状態や夫婦関係よりも、日々の幸福感に影響を与える」(p161)と言う行がある。比較の対象には思わず笑ってしまったが、実際に「眠りの質」が大切なのは間違いない。

訳者の茂木健一郎が、冒頭で述べている『客観的に見て恵まれているから幸せに近づくのではなく、「自分の脳がそれをどう評価するか」によって「幸せ度」は決まります。』(p2)にも、全く同感である。

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April 06, 2009

"Daytona BROS" アメカジ・ハンガー誕生!

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"Daytona BROS"(デイトナ・ブロス)と言う雑誌をご存知でしょうか?アメリカン・カジュアル(アメカジ)を紹介するハードボイルドな雑誌。デニム、革ブーツ、ブラス・アクセス、革バッグ、ウォレット、ロゴ・Tシャツ、などなどアメカジ情報満載。アメカジ・ファン必見の雑誌だ。

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愛用アメカジウエアのベストパートナー
アメカジ収納特集を製作していたら、無性にオリジナルハンガーが欲しくなった。
(中略)
聞けばオリジナルハンガーは簡単に製作できるという。もはや悩む理由なんてどこにもナシ。さっそく、デザインを考え始めたデイトナ・ブロス編集部だった。
『Daytona BROS Vol.008 』
(BROSオリジナルハンガー誌上限定発売!より 〔p97〕)

アメカジ人気ブランドとのコラボレーションで誕生したハンガー達。カラフルでハッピーなハンガーである。アメカジ・ファンにも関心を持っていただいたことがとても嬉しい。デニムに、革ジャンに、ロゴTシャツに、見ても楽しめるハンガーが誕生しました。

Daytona BROSのWEBサイトへ行って見てください。

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March 05, 2009

「ユーモアは愛と思いやりの表れ」 アルフォンス・デーケン講演会

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アルフォンス・デーケン(Alfons Deeken)さんの講演をお聞きした。場所は、兵庫県養父市ビバホール。講演テーマ「よく生きよく笑いよき死と出会う」、主催は「但馬・生と死を考える会」。デーケンさんは、上智大学名誉教授、「生と死を考える会全国協議会」名誉会長。著書も多数ある。

デーケンさんの講演会に興味を持ったのは、まずそのテーマであった。「よく生き、よく笑い」の言葉に惹かれた。最近、自分自身の健康維持、仕事とプライベートのバランスはどうしたらいいのか?それは、もちろん、仕事も私生活もより充実させたいからだ。もうひとつ、安保徹さんの自律神経とミトコンドリアによる健康と病気の関係に興味を持っていたからだ。「笑う」ことはとても大切なのだ。(^o^)

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講演と同じタイトルの著書「よく生きよく笑いよき死と出会う」

講演の中で興味をもったものに"death education"(死への準備教育)がある。
死の4つの側面として、"psychological death"(心理的な死)→"social death"(社会的な死)→"cultural death"(文化的な死)→"biological death"(肉体的な死)があると言う。つまり、生きる意欲→家族・友人・周囲との関係→潤い→肉体の4つのフェーズを通過して死がやって来る。

ドイツ語には「死ぬ」と言う動詞が二つあるという。verenden(動物の死)、sterben(人間の死だけに使う)。その違いは、人間は死ぬ間際まで「人のために生きる」「成長する」ことができる、と言う意味だそうだ。なかなか奥の深い指摘である。

デーケンさんは何度も演台を超えて、ステージの前まで来て聴衆を笑わせる。ユーモアたっぷりのお話なのだ。ドイツ時代の戦争体験、海外の様々な国々で学んだ哲学、その体験に裏打ちされているから、その笑いのなかに暖かくて、深いものを感じる。また、とても素敵な方に出会えた喜びに感謝したい。

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February 13, 2009

『安保流ピンピンコロリ術』 安保徹

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元気に長生きするには、押さえるべきポイントがあります。そこに気を配って暮らせば、元気で病気になりにくい生活を送ることができます。
そのキーワードになるのが「ミトコンドリア」と「自律神経」です。
ミトコンドリアは生命現象の要といってもいい存在であり、生死の鍵を握っているところ。また、自律神経は人が生きていくうえで欠かせない生命現象をつかさどる指揮者の役目をする神経です。しかも、自律神経は病気と深いかかわりのある白血球をコントロールし、ミトコンドリアをとりまく環境にもおおきな影響を与えています。私たちがごく自然に元気でいるためには、まずこうしたことをよく知ることが大切なのです。
『安保流ピンピンコロリ術』 安保徹・著
(「死ぬまで元気に過ごすには」 p21~22)

昨年7月に豊岡市民プラザ(兵庫県豊岡市)で安保徹先生の講演を聴講した。その時以来ずっと、人間の健康と病気の安保理論に大変興味を持っていた。安保先生は、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが大切だと説く~『免疫革命』。

さらに、安保先生は2008年に入って、ミトコンドリアの役割を重視し、自律神経とミトコンドリアの関係性で、病気に至るプロセスと生命現象の本質を説明している。本書は、まさにその最新の安保理論を展開している。

ミトコンドリアは、人間の祖先がまだ単細胞の一種だった20億年前に、その細胞の中に寄生した単細胞生物。快適な温度と十分な酸素がないと生きていけない。

この書は、「死ぬまで元気に過ごすには」で始まり、そのコツは「免疫力を上げること」と説く。さらにミトコンドリアの活動を活発にする野菜食のすすめ。がんは細胞の「先祖返り」現象、鍵はミトコンドリアの活性化。「死」に対しては、生命の本質を知れば恐れは消えていくと説く。

流行本のような本書のタイトルが全く似つかわしくないと思えるほど、内容は濃く、深い。健康と病気、生命維持と死について考える好書である。

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January 27, 2009

『起きていることはすべて正しい』 勝間和代

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これは、すなわち、
「今起きていることを否定したり、こうだったらいいなあと夢想しても仕方がない。それよりは、起きていることから、何を学び取り、どのように行動すれば、いま一瞬のこの時間を最大限に活用できるか」
を考える技術です。
『起きていることはすべて正しい』 勝間和代・著
(はじめに―”メンタル筋力”と「運をつかむ勝間式4つの技術」 p3~4)

上記の「これは」とは、この本のタイトル『起きていることはすべて正しい』である。平易な文だが、何を意味するのだろうと思わせる文でもある。

どこかで聞いた(読んだ?)文章である。哲学書だったか、現実(楽観?)主義の説明だったか、禅の関連の書だっったか、その出典までは思い出せないですが。勝間さん流でいけば、なんでこうなったの?と考える暇があったら、起きていることから学んで未来へステップアップしようと言うことだろう。

もっと正確に言えば、本書に出てくるキーワードの一つ「三毒追放」と関連している。すなわち「妬まない、怒らない、愚痴らない」ことで、つまらない私情(自分の情況と感情)で時間をつぶすのなら、ポジティブに考え、行動しようとのメッセージであることがわかる。

これは、言うまでもなく私達の健康にも大きく関連している大切なメッセージでもあり、同感である。

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December 23, 2008

『クラシコ・イタリア礼讃』 落合正勝

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そこで、この伝統を守り、後世に職人たちの技術を残そうと考え、実践したのがクラシコ・イタリアなのである。その意味で彼らの作る「モノ」は、現実的な服や靴に過ぎないが、実際には個々の職人の「技術」、さらにクラシック・エレガンスと言う「思想」そのものなのである。
この難しい課題を達成するために、彼らが試みたのは、工業的生産レベルのモノ作りである。 ここでいう工業的生産レベルとは、ハンドワークの味を残しながら、生産レベルを高めるためである。そのためには腕のよいアルティジャーノを集め、彼らのテクニックを十二分に生かしていく必要がある。
『クラシコ・イタリア礼讃』 落合正勝・著
(「序にかえて」 )

クラシコ・イタリアとは、最高級素材を使用し、昔ながらのハンドワークを駆使してつくるメンズ・ファッション・アイテムである。私は、この「工業的生産レベル」と「ハンドワーク」の関係にとても興味を持った。

わが社のハンガーもフリーハンド(カンナを使った究極の手作り)を駆使して、1本、1本手作りでハンガーを作っている。量産のための機械は使用するが、機械では作り出し得ない微妙な曲面は、ハンドワークなのである。

本書では、ブリオーニキトンなどの超・高級メンズ服作りを紹介しながら、その正当性を紹介する。また、ジョルジョ・アルマーニの存在を、「モーダとクラシコの架け橋」と位置づけ、テーラー(正しい服作り」とスティリスタ(美しい服作り)の両方を併せ持つ「ソフトライン」を作ったとの話は、とても面白い。

かつて、アルマーニのショップのハンガーを長年製作してきた我が社としては、とても興味深い。現在は、イタリア本部の指示で、ショップのハンガーは中国で生産していると聞いている。

第4章「男のファッション小道具」では、靴、シャツ、カシミアスウェター、ブルゾン、ポロシャツなどのアイテムのクラシコが紹介されている。特に、靴についてはスーツととても密接な関係があることが興味深い。

わが社のハンガーを購入された方から、「シューキーパーは、製作していませんか」との問い合わせを数多くいただく。現在、その「こだわりのシューキーパー」の製作も可能とする準備をしています。

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November 30, 2008

写真集『浅田家』浅田政志 何度も観ても笑ってしまう!

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ある日、新宿の紀伊国屋書店で本を探している時に、ふと目に留まったのがコレ。写真集『浅田家』だ。パラパラっとページをめくってみると、これは家族の写真集だとすぐに分かった。しかも、家族がいろんな役に扮し、ポーズを決めて撮っているのだ。私は何も考えずに、すぐに購入してしまった。(^_^)

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以来、自宅の机の脇にいつもこの写真集『浅田家』がある。チラッ、チラッと横目で眺めながら。そして気が向くとパラパラと眺め出す。ともかく、何度観ても笑ってしまう。何が面白いんだろう?

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浅田家は、お父さん、お母さん、兄、弟の4人家族。この4人の家族が、ラーメン屋、消防士、電柱工事業者、自動車修理工場の従業員、レーシングチーム、選挙カーに乗ったり、田んぼの草取り、学校の先生を演じたり。ともかく、何の脈絡もないシーンが次から次に登場する。しかし、そのシーンを演じる家族の表情がともかく面白い。特に、私は「お母さん」の表情に惹かれる。

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写真も面白いが、役を演じている「家族」の妙な真剣さに笑ってしまう。私を含めた読者も、きっと変身願望はある。自分が演じたらどうなる?と想像しながら笑ってしまうのだろう。家族団らん、寒稽古、酔っぱらい、結婚式、飲んだくれオヤジ、とまだまだ家族のシーンが続く。

私もつい、この『浅田家』を眺めて笑っている自分を、オートタイマーで撮りたくなる。どこか懐かしく、どこか幸せな気持ちを感じる、不思議な写真集である。お薦めである。

『浅田家』 浅田政志 (赤々社)

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November 07, 2008

自然を壁にする技 『土と左官の本 CONFORT12月別冊』 

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建築雑誌「CONFORT」をご存知でしょうか?建築の持つ様々な要素をテーマにして、写真と特集記事で建築の巾の広さ、奥の深さ、人との関わりを掘り下げる。とても有意義で楽しい建築雑誌です。

只今、CONFORT別冊『土と左官の本4」が出版されました。特集記事で「保存版 久住章の左官講座 土もの編」に、わが家の土壁が紹介されました。ご縁があって、左官の久住さんにわが家の土壁をお願いしたのが、約20年前。20年の時を経て、ますます味が出ています。

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左官の仕事は本来、エコロジカルでサスティナブルである。
土、砂、石炭、スサ、海藻糊。
すべてが基本的には日本で自給できる素材だ。
よい土壁の土は、壊しても次の壁の土に混ぜられたし、
スサには役目を終えた畳床や漁網が利用されてきた。
でも、私たちが本当に言いたいのはことはもっとほかにある。
そんな「自然を壁にする技」を身につけた男たちが、
一途でがむしゃらで誇り高くて、そしてやさしいということだ。
やっぱり日本はおもしろい。みなさん、今度は現場でお会いしましょう。
『CONFORT12月別冊 土と左官の本4』
(巻頭ページ 「特集 自然を壁にする技」より)

ページをめくると、いきなりトップページにわが家の壁が!「光の井戸」と呼んでいますが、家の真上から太陽光が射すようにポカリと空いた空間の外壁である。上記ご紹介記事にもあるように、それまであった古い蔵を解体した時の大量の土を使って塗った土壁。

建築設計の象設計集団と左官の久住章さんと私達家族での意見は一致していた。「古いものを活かす」この仕業を目の当たりにしながら、久住さんの手さばきに本当に感動しました。私ばかりか、一緒に現場をやっていた、大工さんや瓦屋さん、地元の左官屋さんもみんなが、久住さんの腕と志の高さに感動したのを思い出します。

「一途でがむしゃらで誇り高くてやさしい」のは、本当にその通りだとココロからうなづきました。

巻末の「編集後記」の記事もご紹介したいです。

「気のせいではないと思う。土壁の部屋は、飾った花が長持ちする。息がしやすい。落ち着く。よく眠れる。お客さんも熟睡し、朝ご飯をおかわりする。」(i)

決して、気のせいではありません。どれも実感しています。>(i)様

土壁に興味がある方は是非、ご覧ください。

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September 30, 2008

「漆はジャパンである」

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「近代の日本は、生活空間から漆器を無くすことを目指してきたんです」。百年以上前の日本人の生活空間を想像してみて下さい。住まいも食器も漆塗り。なにもかも漆だらけでした。
「漆器というのは時代の流れとは逆にある存在です。だからこそ郷愁を抱く。こうした美しい誤解を作り出して、漆を一人歩きさせたのではないでしょうか」
あえて申しましょう。現代の漆とは、手仕事の世界から遠ざかる日本人の複雑な心情が溶け込んだ「美しい誤解」の塗料なんです。日本人が捨てきれないでいる価値観が、漆の深い光沢の中に潜んでいるように我輩、思えてならないのです。
『漆はジャパンである』 北國新聞社編集局編
(《我輩の独り言》 p334)

9月1日に発売された漆の本をご紹介します。「我輩は漆です。」の文章で始まる漆を主人公に見立てて、石川県の漆産地の現状と漆の伝統と今後の取組みが紹介されている。北國新聞に連載されていた記事の集大成として出版されているので、漆を様々な角度で、またさまざまな登場人物を通して語ってあるので、漆についてとても理解しやすい。

Hanger-Networkでは、いよいよ明日から「Hanger meets Japan」と銘打って、漆塗りハンガー展を開催する。(会場に、この書籍『漆はジャパンである』を展示しています)

この本の中の一節に興味ある記事を見つけました。
《japanが通じない》。英語では「偽物の意味?と言う一節です。

要約すると、漆器を意味するjapanが文献に初めて現れたのが1688年。(オックスフォード英語辞典) 当時、欧州では漆器へのあこがれでさかんに模倣品が作られた。漆以外の素材で漆に近いものを作る技法が編み出され、そうしてできあがったものをjapanと呼んだ。本物の漆と偽物との両方を含む。現在では、漆は英語では「Japanise lacquer」(ジャパニーズ・ラッカー)と言う。明治生まれの「うるしの神様」と言われた人間国宝、松田権六(ごんろく)氏が、「漆はジャパン」と言い続けた。それは、明治の近代化のために外貨を稼ぐための漆器輸出。日本の未来を背負う心意気。

なるほど、大きくうなずく。

私は1年前に「漆塗りハンガー展」を企画した時から、そのタイトルは「Hanger meeets Japan」で行こうと密かに決めていた。それは、私なりの考え(いや、イメージ)があったからだ。それは、松田権六氏の心意気に近いものである。志の高さには足元にも及ばないが、私なりに挑戦してみました。

洋服と一緒にやってきた「西洋の道具であるハンガー」と「日本の調度品や家具などに施した伝統的な仕上げである漆塗り」との「出会い」から、何か新しいものが見えてこないだろうか?西洋と東洋の出会いと言うと大げさかも知れないが、私自身、漆を通じてハンガーのことを再考してみたい。

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September 05, 2008

「インド・パースペクティブ」 恵原義之

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取引先との会議の席で全く予想外の話が突然出てきて唖然とさせられた経験を持つ人も多いと思う。前にも記したが、それは常識の違いというよりも思考の基盤(プラットホーム)の違いと言うほうがより適切である。
インド人はものごとを大枠で捉え中身の整理が多少乱雑である、一方日本人は小枠に収めたものをきちんと並べるが全体が安定さを欠いている、という感じである。日本側が既成事実の積み重ねで漸進改良主義を採るときに、インド側が遠くにゴールを設定してそこへの行程を考える、と言った具合である。
『インド・パースペクティブ』 恵原義之・著

この本は、鹿児島でお世話になったE氏からお便りをいただいたのがきっかけとなって読んだ。ちょうど、インドに対して興味を抱き始めていたところなのでタイムリーなお知らせであった。ちなみに、この 本の著者はE氏のお兄様でもある。

パースペクティブ(perspective)とは、遠近法、透視図、と言う訳語を思い出すが、物の見方、展望などの意味もある。まさに、近くて遠い国「インド」(私にとって遠い存在だが)を知る手がかりになるかも、との期待で手にした。

著者がビジネスマンとして過ごしたインド滞在の日々の話題を拾いながら、インドの人々の日常生活、習慣、思考法、などが語られている。観念論ではなく、実体験だからリアルに伝わってくる。

この本の副題に「亜大陸の論理と弁舌と行動を謎解きする」とあるが、まさに、私にとってインド文化は謎に満ちあふれている。単に、私の無知と言ってしまえばその通りなのだが、実際に接して感じる体験をしないと、その謎はどうも融けそうにないと言う感想も持つ。

著者は、インドが長期的、継続的に成長する可能性が大きいと見通し(perspective)している。その理由が印象的なので記してみる。

・基本食料を自給している。
・専守防衛のための十分な軍備を持つ。
・民族的伝承、習慣を社会全体で保持している。
・国を挙げて教育重視。特に、数学、物理、化学の水準が高い。
・言語、宗教、職業、地域の多様性を相互に認めている。
・旺盛な勤労意欲を持つ若者がいる。

インドが実際にそうであるのか、注目してみたい。良き視点をいただいた。しかし、考えてみるに、著者の指摘するインドの強みと、全く対極的な位置にいる国があるではないか!?インドから透けて見えて来たのが自分の国でもあった。

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July 08, 2008

『音楽遍歴』 小泉純一郎

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弾く曲ではなくて、聴く曲で初めて「ああ、この曲、好きだな」と意識したのはラジオを通じてだった。ある日の朝、家で寝ていてら、ラジオからヴァイオリンの音が聴こえてきた。これ、いい曲だなって、寝ながら思った。姉に「何の曲?」って訊いた。そうしたら、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン・コンチェルト(協奏曲)だよ」って。
なんてきれいな曲なんだろうと思い、どうしてもまた聴きたくなって、レコードを買いに行ったのが、LP盤を聴いた最初だ。
『音楽遍歴』 小泉純一郎・著
(「なんてきれいな曲なんだ」 (p16)

実は、私も意識して最初に聴いたクラシックの曲は、メンデルスゾーンヴァイオリン協奏曲であった。そして、私もレコードを買った。それが最初のレコード。小泉さんと共通項を見出して喜んで(?)いても、それだけの話であって、どうなるわけでもないけれど。(笑)

小泉さんは小さい頃、ヴァイオリンを習っていたこともあって、ヴァイオリンの曲についての知識は相当なものである。(私も知っているつもりですが、知らないものが続々)(^_^;;

この本の面白いのは、小泉氏の「好きなものは好き。要は自分に合うか合わないか」とのスタンスだ。どうも政治のスタイルと同じ(?)ような。そして、そこには憎めないキャラがある。

ドイツのシュレーダー首相(当時)と一緒に聴いたバイロイト音楽祭の「タンホイザー」。その後の、シュレーダーのとった態度は?アメリカのブッシュ大統領と、わざわざエアフォースワンを飛ばして、訪ねたメンフィスの「エルヴィス記念館」。近くのレストランでプレスリーの曲"I want you, I need you, I love you"を唄って、大統領をびっくりさせたエピソード。ある年の「紅白歌合戦」で知ったX JAPAN。すぐに好きになってCDを買ってしまうエピソード。

他にカラオケのレパートリーとか、オペラと歌舞伎の共通点は?とか、縦横無尽に持論を展開する。その展開の基本軸は、「好きか嫌いか」「合うか合わないか」。とてもシンプルだ。やはり、これでないと郵政改革は成し得なかったのだろうと納得の一冊である。(^_^)

※でも、こういう趣味・教養も、リーダーには大切ですよね。

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May 09, 2008

『おひとりさまの老後』上野千鶴子

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長生きすればするほど、シングルが増えてくる。超高齢化社会で長生きしたひとは「みーんなシングル」の時代、がすぐそこまで来ている。ひとりで暮らす老後を怖がるかわりに、ひとりが基本、の暮らしに向きあおう。不安がなくなれば、なあーんだシングルの老後って、こんなに楽しめるのだから・・・・・そう思って、わたし(たち)自身のためにこの『おひとりさまの老後』を書いた。
『おひとりさまの老後』 上野千鶴子・著

まさにその通りだと思う。1人が好き、二人でないとダメ、そんな問題ではなく、どう生きていくかの、生き方の問題として、考えてみることは大切だと思う。

ちょっと本題とそれるが、「平均寿命は、女性が85.5歳、男性が78.5歳、世界の最長寿国である。平均寿命とはゼロ歳のときの平均余命のことだから、たとえば50歳まで生きのびた実績をもつひとの50歳時の平均余命はもっと長くなる。55歳まで生きたから、あと30年ね」とはならないのが、平均寿命というものだ」(p13)と言うくだりがある。そう言われれば確かにそうだ。自分が考えているいるよりさらに長生きする可能性は大きいのだ。

実際に「ひとりになる」かどうかは、相手との兼ね合いもあるので何とも言えない。しかし、「ひとりになる」ことを前提に、自分の生活を見直してみることは大切。以前から、日常生活(衣食住)は自分でやるのが基本だと思っている。そう思うと周囲に素直に「ありがとうございます」の気持ちが素直に持てる。そして、趣味、友人、地域、社会との関わり、を再点検してみたい。

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April 24, 2008

NAKATA HANGER on SEVEN SEAS

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ラグジュアリーな情報満載の雑誌 ”SEVEV SEAS”6月号。

数ある雑誌もそれぞれのポジションニングがあり、それぞれのターゲットに向けた話題を提供している。お陰様で近年、NAKATA HANGERのハンガーは様々な雑誌に取り上げていただいている。それぞれの読者に、ファッションの楽しみとそれを支える道具へのこだわりとしてハンガーに注目していただいているのはありがたいことである。

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”SEVEN SEAS” 6月号では、読者の皆さんにNAKATA HANGERの最高峰”NHシリーズ”のハンガーのプレゼント企画があります。どうぞ、雑誌”SEVEN SEAS”を一度読んでみてください。

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April 14, 2008

「勝間式 利益の方程式」 勝間和代・著

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「儲けることははしたないこと、儲けることはずるいこと、と潜在意識のどこかで感じている方は日本人の中にはまだまだ多いと思います。しかし、儲けというのは、顧客の感謝の表れなのです。そして健全な儲けがないと、私たちは顧客に対して継続して品質の高い商品、サービスを提供することができません。」
『勝間式 利益の方程式』 勝間和代・著
(「第8章 明日からできる行動習慣」 p270)

著者はさらに、「商業取引は金銭を通じた顧客とのコミュニケーション」、「健全な儲けは私たちの生活を豊かにし、社会のバランスを保ちます。」、「社会全体のワークライフバランスの実現につながる」とも、指摘している。私も同感である。

「利益なくして企業の存続はなし」であるが、「利益を上げる」前には、まず顧客満足度を上げる。その後に、「利益は上がる」ものだろう。そういう意味で、著者の「儲け=感謝」の考え方は正しいと思う。

著者は、利益を増やすコツとして、『勝間式「万能利益の方程式」』を軸にして解説をしている。

《 利益 = (単価-獲得コスト-原価) × 顧客数 》
注:「単価」、「獲得コスト」、「原価」は、すべて「顧客当たり」

さらに、「仮説→実行→検証」を繰り返すことで、実現していく方法も非常に役に立つ。

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March 24, 2008

『ウェブ時代をゆく』 ブログの価値は?

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ロールモデル思考法は「ブログを書く」ことと実に親和性が高い。もともとブログは、ウェブログ(ウェブの記録)を語源としており、「ネット上で面白かったサイトにリンクを張りつつ感想を書く」ことをルーツに発展してきた。サイトに限らず、人や本やニュースなどの情報との出会いの中で感じる「面白かった」という直感こそが、ロールモデル思考の発端である「自分と波長の合う信号を探す」ことに他ならない。
「ブログと褒める思考法」(p137)

ロールモデル思考法とは、その答えを外界に求める。(中略) 「ある人の生き方のある部分」「ある仕事に流れるこんな時間」「誰かの時間の使い方」「誰かの生活の場面」など、人生のありとあらゆる局面に関するたくさんの情報から、自分と波長の合うロールモデルを丁寧に収集するのである。
「ロールモデル思考法とは何か」(p120)
『ウェブ時代をゆく』 梅田望夫・著

梅田望夫の「ウェブ進化論」には少なからず影響を受けた。「こちらの世界」と「あちらの世界」と言う表現で、web2.0とは何か?インターネットの影響に寄りこれからどんな時代がやって来るのか?をクリアに説いた本である。「こちら」「あちら」と言う表現に好奇心を持って読んだが、今やそれは、意識するしないに関わらず私たちの生活の中に登場して来ている。

私はブログを3年間、書き続けている。しかし、ブログを書くことは私にとって、なぜ書くの?何を書くの?いつ書くの?どうやって書くの?どれくらい書くの?っていつも自問している。この本によりそんな疑問に少し解をもらったような気になった。

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February 03, 2008

「銀座の画廊経営」絵描きさんを世界へ

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「それでも私は、「日本と言う小さな世界に閉じこもって不毛な競争に明け暮れるのをやめて、みんなで協力しながら、日本人の絵描きさんを世界に送り出し、もっと日本文化を発信していきましょう」と、呼びかけていきたいのです。確かに、自分にできることは草の根的な活動に過ぎないかもしれません。それでも私はチャレンジを続けていきたいのです。」
「銀座の画廊経営」 野呂洋子・著
野呂洋子さんとは、グロービスで一緒にビジネスを学んだ仲間です。何事にも前向きで、行動力があって、とても魅力的な方である。(紹介の第1球は、直球から入りました。)(^_^)

絵画の鑑賞が好きな方、美術館に足を運ぶ方は多いと思います。しかし、「絵画を購入する」と言うことなると、普段あまり考えない(関係ない)と思っている方も以外と多いのではないでしょうか。ましてや、「画廊」に足を運んぶ機会は、ほとんどなかった。

私は、絵画に関心のなかった人、あるいは、購入する気が(今のところ)ない方に、むしろこの『銀座の画廊経営』の一読をお薦めしたい。

美術品の価値、海外の取引、人間関係の大切さ、日本文化の再認識と海外への発信を狙う野呂さんの思考と行動を通じて、ポジティブな気持ちがこちらにも伝わってくる。

        画廊」ビジネス ⇔「ソフトウエア」
違い1. 利益率     低い ⇔ 高い
違い2. 時間が経つと  上がる⇔ 下がる
違い3. 予算が     ない ⇔ ある
違い4. 代替品が    ない ⇔ ある
違い5. 視点が     長期 ⇔ 短期
(帯折り返し)
ユニークな視点で画廊ビジネスを説明する。かつて、IBMのシステム・エンジニアであった野呂さんだからできる分析だ。(^_^)

「日本の絵描きさんを世界へ」。野呂さんの夢が一歩一歩実現することを期待しています。>野呂さん

微力ながらでも夢の実現にお手伝いができるようにと、私自身もポジティブな気持ちで仕事に取り組もうと背筋が伸びます。

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January 16, 2008

Steve Jobs "Stay Hungry, Stay Foolish"

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「周囲の期待/プライド/恥や失敗への恐れーーーこうしたものすべてはわれわれが死んだ瞬間に、さっぱり消え去ってしまう。最後に残るのは本当に大事なことだけだ。自分もいつかは死ぬんだと考えることは、失うことの怖さという落とし穴にハマらないもっとも効果的な方法だ。君たちはすでに素っ裸だ。意に反して生きる理由なんてどこにもない」

「今日が人生の最後の日だとして、今日これからやることは本当にやりたいことか?もし、何にもの間、『NO』という答えが続いたときは、何かを変えなければならない」

"STEVE JOBS The Greatest Creative Director" 林信行・著
("about death" スタンフォード大学のスピーチ)

ジョブズが膵臓がんを宣告され、死を覚悟したときの体験をこう語っている。あの「天才・悪ガキ」だったジョブズが、である。

アップルCEO スティーブ・ジョブズの軌跡を豊富な写真を織り込みながら著した本。私にとって驚きでもあり、嬉しくもあり、とても印象に残ったページがある。それはビル・ゲイツスティーブ・ジョブズのツーショットである。写真のキャプションもズバリ!「昨日のことでクヨクヨするのではなく、一緒に明日をつくっていこう」なのだ。(p70〜71)

向き合う二人をよーく見ると、顔がこんなに似てたっけ?と。ワイシャツ・ノータイのビル、黒のタートルウェアのスティーブ。黒のパンツと黒革靴のビル、ジーンズにスニーカーのスティーブ。対照的な性格とキャリアの二人。挑戦者→成功者→そしてこれからを見つめる二人の余裕の笑顔は一見の価値あり。

Windowsか?Macか?、この命題が気になり、煩わしくも思い、あるいは熱狂しながら、パソコンの進歩とともに今日に至っている人は無数にいるでしょう。私もその1人である。

規模の拡大とシェア(デファクト・スタンダード)を追求し、ユーザーは、ただ多勢に従うしかないパソコンの進化の過程があった。ただ、iPod、iTunes、そしてiPhoneの発売で事態は一変して来た。

私もテレビを観ない日はあっても、iPodを聴かない日はない。しばらく、スティーブ・ジョブズに注目してみよう。

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January 10, 2008

「新・知的生産術 ー自分をグーグル化する方法ー」 勝間和代

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グーグルの発想で常に面白いと思うのが、グーグルはグーグル単体で使わせるのではなく、いかに人間と協業しながら、人間の知恵をうまく集めて、1人の知恵よりも大きなものを生み出そうとしているか、というところです。
「新・知的生産術ー自分をグーグル化する方法ー」 勝間和代・著
第1章 自分をグーグル化する方法 (p43)

売れる本はタイトルで決まる、と言われることもあるが、私がこの本を購入したのも「自分をグーグル化する」ってどういうこと?って引っかかりがあったから。

「グーグル」社のビジネスモデルは、無料で検索ソフト(サービス)で情報を提供し、広告収入で利益をあげる。つまり、利用者からではなく、情報の提供者から対価を受け取る。「ITあるいはソフトを売って利益を得る」のではなく、「ITを使って、情報を売って利益をあげる」のである。これは、イノベーション、発想の転換だと、私も思う。

じゃあ、「自分をグーグル化する」ってことは???

ITは、人間と違って大量の処理をすばやくできます。しかし、自分で何かと何かを組み合わせて考えることは、決められた方法以上に上手くできることはないのです。したがって、人間が持つ創造性豊かなアイデアと、グーグルの大量の情報処理を組み合わせることで、新しい価値が生まれていきます。
第1章 自分をグーグル化する方法(p44)

なるほど、「グーグルは決められた方法、ルール以上のことは生み出さない。」「グーグルと人間の創造力とが合わさって新しい価値が生まれる」ということなんだ。

納得!!私も今やグーグルやパソコンなくして、ビジネスもプライベイト情報の入手も管理もできない。ただ、グーグルから流れ出る情報の洪水に溺れてしまってはダメ。著者も、後半では、生活習慣、人脈、体験の積み重ねを重視し、行動することこそが大切であると説く。

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December 19, 2007

「小さな建築」(その2) 人も風も光も木も鳥も 

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「小さな建築」(富田玲子・著)に、「人も風も光も木も鳥もいらっしゃい」として紹介していただいている。

あれから15年。ずっと昔のような気もするが、建築中の一コマ・一コマをほとんど全て記憶している。その思い出は、私の宝物。

象設計集団の建築設計は「協働」である。富田さんだけでなく、樋口さん、町山さん、マークとマンディ、そして多くの象設計集団のメンバー全員が何らかの形で設計に係わる。もっと言えば、建築施工会社も大工さんも左官屋さんも、そして私も家族も全員が「協働」してできたのがわが家である。

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完成後も、象設計集団とのお付き合いは続く。土壁を塗っていただいた左官の久住章さんから「象に設計を頼んだら孫の代まで」と言われたが、まさに、それが本当になりそうだ。富田さんの「小さい建築」から、また新たな出会いが始まる予感がする。

興味ある方は、沖縄、九州、広島、但馬地方、北陸地方、東京周辺、北海道、さらに、台湾へも象設計集団の建築を訪ねる旅をするのもお奨めしたい。

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December 18, 2007

「小さな建築」 富田玲子(象設計集団)

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『「小さな建築」とは、寸法が小さい建築ということではありません。私たちが持って生まれた五感が、その中でのびのび働く建築、あるいは私たちの心身にフィットする建築、それとも人間が小さな点になってしまったような孤立感や不安感を感じさせない建築のことだと言えばいいのでしょうか。』(p6)

『歩けること、見えること、聞こえること、風と光が入ること、木よりも建築が低いこと・・・。当たり前のことを守れば、「小さな建築」が、そして気持ちのいい場所や街ができそうです。』(p12)

『小さな建築』 富田玲子・著
(「小さな建築とは」より)

建築家・富田玲子さんの本が出版された。象設計集団の創設メンバーである。富田さんの生い立ち、建築家志望の動機、学生時代に丹下健三(東大)と吉阪隆正(早稲田大学)の二人の建築家に師事した頃、そして象設計集団として建築家としての活動が語られる。

富田さんと知り合って20年になる。それは、私の自宅の設計を象設計集団に依頼をしたのが始まり。富田さんの建築に対する情熱と愛情を肌で実感している。もちろん、「思い」だけではない。その頭脳と感性、理論と感覚、行動力と思慮深さ、どれも一流の建築家である。さらにもっと素敵なのは、その「凄さ」を表に出さない謙虚で穏やかなお人柄。一流の証だと私は思っている。

象設計集団に自宅の設計を依頼したのが1987年。自宅の設計期間中には、何十回もお会いして、一緒に地域を調査し、議論し、食事をし、お酒を飲みながらいろんなお話をした。断片的にお話をお聞きしていたことが、この本によって、建築家・富田さんとして鮮やかに浮かび上る。

テーマは、教育(学校建築)、老いと住まい、公共建築に対する考察、家族の変化と建築、街と家、協働設計のススメ、など、興味深いテーマばかり。富田さんの体験と作品を通じて、私も「小さな建築」を、改めて考えてみたい。

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October 12, 2007

『挫折し続ける初心者のための最後のジャズ入門』

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マイルス・デイヴィスの『カインド・オブ・ブルー』を聴いた。
挫折した。
ビル・エヴァンスの『ワルツ・フォー・デビー』も聴いた。
熟睡した。
デイヴ・ブルーベックの『テイク・ファイヴ」という曲も聴いた。
落胆した。
よってジャズ初心者の憂鬱が晴れる気配はいまだなく、それどころか”憂鬱”は果てしなく続くように思われる。
『最後のジャズ入門』 中山康樹・著
(第3章 ジャズ道入門 心得編 p81)

ジャズについての本を読むのは久しぶりだ。

このブログで私の持っているレコードを断続的に紹介している。それはレコードをデジタル化してiPodに入れるための副産物でもある。古いレコードを1枚1枚聴きながら、そのミュージシャンや曲名を記録しながら、これまで聴いて来た私の感想や当時のアルバムにまつわるエピソードなどを紹介している。

そんなことをしていると、たまに「ジャズを言葉」にするとどうなるのだろう?「ジャズ」を他の皆さんはどのように紹介しているのだろう?なんてふと思うことがある。

で、ジャズ本に時々目を通すことになる。

これは私も且つて、ずっと購読して来た「スイング・ジャーナル」の元編集長の中山氏の本である。かなり過激な結論が出されているが、ともかくジャズ道入門・実践編で紹介されているアルバムは、「ジャズ名盤」本では出て来ない、個性的なチョイスだが、どれも私の好きなアルバムばかりなので、嬉しくなった。

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September 23, 2007

「佐藤可士和の超調整理術」 ポジティブな整理に一票

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もう一度、述べさせてください。問題解決のための手がかりは必ず、対象のなかにあります。優れた視点で対象を整理すれば、解決に向けての方向が明確になる。答えは、目の前にあるのです。 『佐藤可士和の超整理術』 著・佐藤可士和 (答えは必ず、目の前にある!)(p218)

佐藤可士和が売れている。アートディレクター、クリエイティブディレクターとして活躍。博報堂を経て「サムライ」を設立して活動をしている。NHKの「プロフェッショナル」にも登場して、その「サムライ」のオフィスが紹介された。確かに一種の衝撃を受けた。それは「何もない」空間。一糸乱れず整頓された空間。まさに「整理されている」と思った。

佐藤可士和と言えば、最近の取り組みで有名なのは、ニューヨークのユニクロ旗艦店、「FOMA N703iD」、明治学院大学のブランディング、ツタヤ六本木、新国立美術館のシンボルマーク、など。

本書は、これまで取り組んで来た仕事のプロセスを紹介しながら、「問題解決」と「新しいアイデアの創出」に語っている。単なる身の回りの整理整頓の話ではない。

私は佐藤可士和氏の「整理と問題解決は、同じベクトルでつながっている」に同感である。著者の言う「空間」「情報」「思考」の整理を繰り返すことは、普段の生活に、仕事に有効だし、私も実践して行きたい。

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July 27, 2007

写真集『コウノトリのすむ里』 地元金融機関の取り組み

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地元の金融機関、但馬信用金庫から写真集『コウノトリのすむ里』をいただいた。

ここ兵庫県豊岡市は、今、コウノトリのヒナの巣立ちがまだかまだかと沸き立っている。2005年に野生復帰を目指して自然に放鳥して以来、初めて5月に卵が孵化し、順調にヒナが育っているのだ。まさに、タイムリーな写真集である。

表紙には、さっそくそのヒナが親鳥と一緒に写っている。

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この写真集の最後のページを見ると、編者は神戸新聞但馬総局、発行は但馬信用金庫となっている。どうやら、神戸新聞の但馬信用金庫が神戸新聞の出版協力を行なったと言う形で実現したようです。写真は、神戸新聞の記者である幾野慶子氏が報道用として撮影したものだそうです。

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サブタイトルにもあるように、但馬の春夏秋冬、そして人の生活風景の画像もたくさんある。

地元密着型を目指す金融機関が、このような形で地域の表情を地域内外にアピールすることは有効な事だと思う。私も信用金庫の総代をさせていただいている立場で、つい先日も意見を申し上げたところでもある。

地域特性をより掘り下げた独自性のある金融支援と、信金の全国ネットワークを活かしたビジネス・マッチングを押し進めていただきたい、と言う趣旨の意見と要望を申し上げた。

コウノトリは、まさにリレーションシップのシンボルでもある。

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July 26, 2007

「指一本の執念が勝負を決める」 冨山和彦

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最後に勝つのは、いつまでも粘り強く、自分で考え抜いて正しいと判断したプロセスを踏みしめ、成功に向けて飽くなき追求をし、その途中で出会う困難にも耐え抜き続けた人間である。つらいことがあったとしても、そこから何かを学び取り、次に活かせば、やがて勝てると信じて頑張って欲しい。
『指一本の執念が勝負を決める』 冨山和彦・著 (おわりに p178)

元・産業再生機構の代表取締役専務兼COO(最高執行責任者)として、辣腕を振るった冨山和彦氏の著書。産業再生機構は、41件の事業再生を支援を終了し、300億円以上納税し、最終利益から約400億円が国庫に納付される見込。ダイエー、カネボウなどの大企業、老舗企業の再生の道づけをし、1年前倒しで解散した。

私は過去2回、冨山氏のお話を直接聴いたことがある。それはグロービス主催の「あすか会議」であった。MBAを目指すビジネス・リーダーを前に、「胆力」、「合理と情理のバランス」を説く冨山さんのお話はとても、新鮮で説得力のあるものであった。

ゲマインシャフト的なムラ社会で評価されるスキルは内部調整能力とした上で、ゲマインシャフト企業からは真のリーダーは育たないと指摘している。納得である。平和な時代はそれが機能したが、今はそうはいかない。

これからは、「リーグ戦を勝ち抜いた経営者の時代になる」とある。つまり、トーナメントで勝ち続けてきた者よりも、負けも知りながらも、失敗から学び取り、次に活かす能力、信念を貫き通す粘り強さ、こそが真のリーダーに必要なことだとある。納得である。ビジネス・リーダーを目指す人に一読をお薦めします。

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June 26, 2007

サライも「禅」なのだ

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書店を覗くと、この「達磨大師」の墨絵が目に飛び込んだ。そうなんだ「サライ」(2007年7/5号)も「禅」を特集している。

先週末、但馬学の例会で座禅を経験したところなので、思わず購入する。

特集「禅とは何か」では、達磨から始まる禅の発祥から、代表的な禅僧の生涯が紹介されている。さらに特集「禅を実践する」では、自宅で組む坐禅の方法や精進料理などが紹介されている。

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(サライ2007年7/5号 40p)

ふむ、ふむ。(^_^)(先週、頂いたところだ!)

私たちが習ったのでは、吸い物(一汁)はご飯の右隣、タクアンが正面向こう側だった。食事の頂き方も、いろんな作法があるのだろうか。

「所作に気を配り」とか、「掃除にも心を込めて」とある。ちょっと行なった経験から、また、いろんな興味が沸いてくる。

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April 02, 2007

『「捨てる!」快適生活』 飯田久恵

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ハンガーパイプに吊るす場合
ハンガーパイプにハンガーを掛けたとき、少々ゆとりがあると、いつもきちんと掛けられるようになります。ギュウギュウ詰めのところから、ハンガーに掛かった服を取り出すのはひと苦労です。(中略)
これを、手でギュッと寄せて10センチくらいの空間が出来る収納にすれば、出し入れはとてもラクで、すぐに片付ける気にもなります。寄せてできるこの空間があれば、吊るしているあいだも服はよじれず、シワもつきません。<参考>コート・スーツは平均7センチ間隔に、ほかの服は3〜5センチ間隔に掛けると取り出しやすく、シワもつかない。
『「捨てる!」快適生活』 飯田久恵・著
着たい服がすぐに取り出せる「ブティック式収納法」(p68)

飯田久恵さんとは、昨年5月に新宿・伊勢丹で行なわれたトークショーでお会いしましたHanger-Networkのハンガーを手にしながら、洋服の収納についてもお話があった。

飯田さんは、収納カウンセラーとして活躍されている。「収納指数」と言う発想に惹かれて、 「片づく収納、片づかない収納」と言う本をブログで紹介させていただいた。この本では、ハンガーの間隔にゆとりを持つことで洋服の型くずれを防ぐことを提案されている。

飯田さんは、衣類をはじめ、書籍、食器、手紙・はがき、新聞・雑誌、書類、などあらゆる分野の収納について研究されている。その提案は、単なる「持っているモノの効率」だけではなく、そもそも持つ必要があるのか? 現在持っているモノは本当に持ち続けなくてはならないのか? 衝動買いをやめる方、持たないシンプルな生活、など、飯田さんの人生観そのものでもある。

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March 19, 2007

『アメーバ経営』 稲盛和夫

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さて、アメーバを切り分けていき、一度つくったらそれで終わりかというと、そういうわけではない。アメーバ経営の特長は、経済状況、市場、技術動向、競合他社などの急速な変化に対し、アメーバ組織を柔軟に組み替え、即座に対応できるところにある。企業を取り巻く環境は刻一刻と変化しており、市場の移り変わりや競合他社の動きに応じて、その時々の状況に合ったベストの組織にする必要がある。経営者やリーダーは、今の事業を取り巻く環境や自社の方針と現在の組織が適合しているかを、つねにチェックしておく必要がある。
『アメーバ経営』 稲盛和夫・著 「つねに組織を見直し続ける」(p66)

稲盛和夫と言えば、「京セラ」の創業者であり、名誉会長。KDDIを設立、「京都賞」の創設、「盛和塾」の塾長として経営者の育成に当たっている」と、こういうご紹介になるであろうか。よくご存知の方も多いと思う。

私は以前、「稲盛和夫の実学」と言う本を読み、わが社の経営に多いに参考になった経験を持ちます。目標管理や月次決算の手法など、多くのことを学びました。特に、付加価値を重視した目標管理は、わが社にも多いに役に立っている。

「アメーバ」は言い得て妙である。イメージは出来る。ただ、実際に経営に落とし込もうと思うと、ビジョンやその前提条件の整備などが必要となる。その辺りを、学びたかった。

アメーバとは、最小単位、部門単位でありながら、それ自体が(生命、位置づけとして)完結している、と言うイメージである。しかし、部門の最適化は、往往にして全体最適とはならないことがある。時には、相反する。

その上で、著者は「リーダーの存在」「経営理念」「普遍的なフィロソフィ」が大切であることを説いている。 実践しなければ何も始まらない。しっかりとやらねば。

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March 06, 2007

『ロングテールの法則』 80対20の法則を覆す

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 「モノを売る」ということに関しては、企業の活動の中でも生産や物流などと比べ、「効率のいいやり方」の体系化が非常に遅れています。
 生産現場を21世紀とするならば、営業・マーケティングの世界は中世の暗黒時代と言ってもいいのではないでしょうか?いまだに営業においては「根性」「才能」、マーケティングにおいては「勘」「センス」といった、前時代的なキーワードが飛び交っています。
『ロングテールの法則』 菅谷義博・著 (「あとがき」 p206)

確かに営業・マーケティングについては、こうしたらこうなる、と言うことは言えない。また、それを仕組み化することも困難である。その意味で同感である。私も営業については、結局のところ「勘」で意思決定しているのが実情である。「根性」=粘り強いと言い換えれば、あるほうだが、「才能」となるとおぼつかない。

著者は、「ロングテール戦略」のポイントとして次の3つを挙げている。

1)「絞り込まない」戦略と従来の「ターゲティング」を平行して行なう。
2)販売の「ネット化」ではなく、「自動化」である。店舗や対人営業にも適用可能。
3)「商品」「顧客」「サービス」「顧客の時間軸」のロングテールがある。

まだ、十分理解できていないが、今後のどの事業領域の「経営戦略」にも当てはまる、重要なヒントがありそうだ。

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March 03, 2007

私が通った小学校

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懐かしい写真だ。これは昨年発売された『但馬今昔写真帖』の中の写真である(p122)。どなたかご近所の方が提供されたのだろうか。

ここは兵庫県豊岡市日高町。写真は「日高小学校」。グラウンドは現在も小学校のグランドとして存在するが、校舎は取り壊されて今は無い。

何年生の時だったか忘れたが、2階の左端、右から2番目の教室が私の教室だったことを思い出す。1階の左端の教室は確か音楽室であった。

写真左端の半分写っているところが、下駄箱のある生徒の出入り口。右の写真右の建物が、確か「控え所」と呼んでた建物。第2体育館的な役割であったり、廃品回収したものを集めたりした、多目的な建物だったのだろう。今考えると、呼び名はなんか変ですね。(^_^)

写真のキャプションには、「昭和29年」 「日高小学校は、明治6年5月1日、江原村立光寺を仮校舎として授業を開始したのを創立とする。写真は昭和24年に北校舎が落成した頃のものである。」と説明がある。

私が通ったのは、もっと後ですが、確かに古い木造校舎であった。みんなで並んで、廊下や教室の雑巾掛けをしたのが懐かしい。

古い写真っていいですね。

『但馬今昔写真帖』 監修=山口久喜
(郷土出版社)

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February 26, 2007

『ユナイテッドアローズ 心に響くサービス』 丸木伊参

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「かつてセレクトショップは、サービスの概念が極めて低かった。お客様のためにと言う精神が低く、差異化は商品のみに偏っていた。格好良さを売るセレクトショップの販売員が、実はサービス精神と言う点では、一番格好が悪かったのです。そうではなくUAでは、一番格好良い販売員が、一番腰が低く、誠心誠意お客様に奉仕する最良の販売員であるという風土と文化を創りたかった」
『ユナイテッドアローズ 心に響くサービス』 丸木伊参(まるきよしみ)・著
(「店はお客様のためにある」の理念  p37)

私は、このユナイテッドアローズの創業者であり、会長の重松理(しげまつ・おさむ)氏の言葉が好きである。重松氏の「格好良い」「格好悪い」と言う価値判断基準が面白い。理論や「こうあるべきだ」と言う「べき論」や、やたら抽象的な難しいことを言っても、得てして何も伝わらない。

「格好」とは、通常、見た目、外観などを言う言葉だが、重松氏は、格好(ファッション)は、つまるところ「心」(気持ち)なのだとおっしゃりたいのであろう。ファッション業界のカリスマ的存在の重松氏がそうおっしゃるから、なお一層重みがある。

この本は、UAの「顧客満足を最大にする」取り組みについて語ってあるが、私のビジネスにも多いに参考になる。経営トップの決意と熱意とが重要な役割を果たすのだ。

ちなみに、UAは現在、売上600億円手前。2011年に1000億を目指している。先日、重松会長とお会いするチャンスを頂いた。アメリカ文化に影響された若き日々のことなど、とても面白い話をいっぱい聞かせていただきました。楽しい時間を過ごしながらも、我が社もハンガーでお世話になっているので「UA様満足度」の最大化をしっかりとやらなければと決意を新たに。

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February 23, 2007

『ダイエーを私に売ってください。』 広野道子

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「故きを温ねて新しきを知る」
企業経営やビジネスに奇策はありません。良い商品をお客様にお届けし、喜んでいただくことで利益を上げ、社会に貢献する。自分たちの使命と目標を忘れることなく、当たり前のことを当たり前にやれば、企業は必ず発展するのです。
『ダイエーを私に売ってください。』 広野道子・著 (p72)

最初に断っておかなければならないのは、これは決してダイエーの再生について著してある本ではない。著者のビジネスに対するスタンス(切り口)と信念(情熱)をもってすれば、ダイエーをも再生させましょう、と言う思いがそのままタイトルとなっている。

著者は、21LADY株式会社代表取締役社長広野道子氏。2002年に経営に行き詰まった『洋菓子のヒロタ』の再生に名乗りを上げ、見事に計画を2年前倒しの2005年7月に「再生集結」を果たした経営者である。

「経営に奇策なし」と言い切る広野さん。さらに広野さんは、「低迷・衰退業種にこそチャンスあり!」と力説する。それを実行するには、「80%を残して20%をリフレッシュする」こと。つまり、今でも充分通用するビジネスの基本理念(のれん)を徹底的に追及し(80%)、実際の商売を現代流にアレンジして商品やサービスを提供する(20%)こと。私にとってとても刺激的な指摘である。

広野さんとは、京都府宮津市での講演会(広野さんは宮津市お隣の与謝野町出身)をお聞きしたのが最初のご縁。その後、東京のオフィスを訪ねて、いろいろとお話をさせていただきました。

広野さんと本書から、改めて、前向きで積極的な経営姿勢が大切であることを再認識する。

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February 08, 2007

『但馬今昔写真帖』 44年前の自宅近所の写真が

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本屋さんの友人M 君と会話をしている中で、ふっと出た話題がこの『但馬今昔写真帖』。M君とは年齢は10歳ぐらい異なるが、子供の頃の近所話はなかなか面白い。その時代に一緒に遊んだもの同士でないと分からない「子供の思い」がそこにある。と、言うことで、私も『但馬今昔写真帖』を購入することにした。

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なんと44年前(昭和38年)の私の自宅前の通りの写真があるではないか!ここは兵庫県豊岡市日高町江原。写真中央あたりに私の生まれた家がある。

写真(37ページ)のキャプションに、「日高で最もにぎわっていた江原地区。酒造店、洋裁店、金融機関など多くの商店や事業所が軒を並べていた。のちに新しい道路が整備され、移転や廃業を余儀なくされるまでは、多くの人びとが行き交っていた。」とある。

う~ん、ややニュアンスが違う。当時、本通商店街と言って、町一番の商店街であったのは事実。ただ、「新しい道路が整備」されたのではなく、「やがてこの通りを行き交う自動車が増加し、人が歩く(買い物する)通りではなくなってしまった」のが、この通りの変遷だろう。

時代はさらに進み、現在は商店街としてではなく、住宅街としての様相が出てきた思う。近年、バイパスが徐々に整備されて、この通りを行き交う自動車が減少している。(もともと国道325号線。瀬戸内海と日本海を結ぶメインの通りであった。)

これからは、「静かな住宅街」として再生していけばよいと思う。通り右側の住宅の裏側は、すぐそこに円山川が流れ、広葉樹の山が迫る。住んでいる者のみ知る、豊かな里山がある。

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February 02, 2007

『ウェブ人間論』 梅田望夫 平野啓一郎

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ブログを書くと言うことがつい最近始まったわけですが、不特定多数に向けて何かを表現することがきっかけになって、人間が変容していくということがあると思うんです。たとえばブログではプロフィールを求められますね。自分の特徴、自分の趣味や好きなものを考えたり、自分をアイデンティファイする必要に迫られる。そこを強く確認することから、何かが変わり始める予感があります。

『ウェブ人間論』 梅田望夫、平野啓一郎・著
(第四章 人間はどう「進化」するのか p161)

確かに「ブログを書く」とは一体何だろう?と考える。「何のため?」「何が楽しいのか?」「読者は誰か?」「どのように読んでいただいているのだろうか?」など、考えたらきりがない。そして結論も出そうにない。私の場合は、「気にはなるが判らない、だから始めてみた」と言うのがおそらく正直なところだろう。

2005年3月に始めてもうすぐ2年になる。その間、毎日欠かさず書いている。

梅田氏が言う「自分をアイデンティファイする」は、まさに実感している。それは人に理解を求めると言うよりも、むしろ私自身の日々の考え、行動、楽しみ、喜び、疑問を、再確認している作業でもある。より強く意識することで、日常の出来事の機微を知り、より深い考察と、より広い行動ができれば、きっとより豊かな気持ちになれるのではと思う。

『ウェブ進化論』を著した梅田氏が、以外にも「本」の重要さを説いているのが興味深い。「進化論」の後に、「人間論」を読むことをお奨めします。

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January 23, 2007

『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』 林總

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「以前、君に顧客ニーズを絞り込めないから売れない、と言ったことがあるね。はっきり言おう。顧客のニーズを絞り込めないのは君やデザイナーに自信がないからだ。自信がないから製品の種類を増やし、ブランドを増やす。どれかが当たってくれればいい、と思っている。これでは、消費者に受け入れられるはずがない。」
製品が売れないことには、ビジネスは続かない。かといって、ダメもとで増やせば製品は売れ残り、在庫が増えてしまう。
「私はどうすればいいのですか?」
『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』 林總・著 
(第6章 シャネルはなぜ高い? 119ページ)

副題に ”読むだけで「経営に必要なセンス」が身につく本!” とある。うーん、センスはそうそう人に伝授できるものではない。むしろこの本は、経営の本質を単純化し、経営者としての自分を気軽にチェックするのに良い本だ。

引用文のなかの「君」は社長のこと。社長の商品に対する自信を問うているのだ。「どうすればいいの?」と言う社長の問いに答えて、「品種を絞り込み、その上でブランド価値を高めるのだ。シャネルのようにね。」とある。絞り込むのは理解するとして、じゃあ、どうやって価値を高めるのか?と言うところが知りたいところ。

「答えは吹く風の中」と言う歌もあるが、そこはしっかりと自分自身で考えなければならないと思う。

本のタイトルや各章の名前が唐突で、中身を必ずしも表現していないのが気になるが、経営課題をチェックするのには役に立ちました。

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January 11, 2007

大前研一 『旅の極意 人生の極意』

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旅の醍醐味は、名所旧跡にはない。びっしり予定を立てて観光地めぐりをするのではなく、気の向くままにあちらこちらをそぞろ歩いたり、旅先で半日ボケーッとするような”漂泊の時間”を持つことにこそある。
『旅の極意 人生の極意』 大前研一・著 「はじめに」より

昨年暮れにアメリカの旅をした。”漂泊の時間”とまでは行かないが、気の向くままのゆっくりとした時間が過ごせた。しばし日常から離れて、心のリフレッシュが大切であることを実感した。

私の夢の一つに世界旅行がある。いろんな国をできるだけたくさん訪問してみたい。昨年の旅の体験で、どうもリタイアするまで待ってられない、いや待っていてはダメだと言う気持ちが強くなってきた。だから、ついこう言う本も読んでみたくなる。(^_^)

大前さんのマッキンゼーでのコンサルタントとしてのキャリアなどは知っていたが、学生時代に添乗員のアルバイトをされていたのは知らなかった。しかも「大前研一の原点は添乗員時代にあり」とまで言っている。早稲田大学の学生時代のアルバイト話はなかなか面白いし、参考になることが多い。

大前オリジナルの15のスペシャル・ツアーが紹介されている。なかなかゴージャスで、予算的にかなり背伸びしないといけないのもあるが、「旅の本当の楽しみは何か」と言う視点で読むととても参考になることが多く、刺激的だ。

ハワイ島(ハワイ)、ヴェネチア(イタリア)、プラハ(チェコ)は、訪問したことがあるので、その紹介内容には納得である。

アマルフィ海岸(南イタリア)、パラオ(パラオ共和国)、グレンイーグルズ(スコットランド)なんて、行ってみたいのだけど。。。。と、書いたところで、ちょっと、現実がチラツイてきたので、この辺で。 (^_^;;

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January 08, 2007

『空間に恋して』 象設計集団のいろはカルタ

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2007年になり、我が家も新築以来15年目を迎える。それなりの思いを込めて建てた自宅。当時のことを思い出しながら、自宅の設計のこと、建築工事のこと、そして現在の家について、少しずつ書いてみたいと思っている。

それには、まず設計を依頼した「象設計集団」のことから書こうと、この本が登場した。この本は、象設計集団の設立33周年を記念して、2004年12月に発刊された。だから、今年で36周年を迎えることになるのかな。

初めて、象設計集団の事務所(当時は東京・東中野)を訪ねのが1987年。あれから20年が経った。完成後も、ずっとお付き合いをしている。

そうそう、この『空間に恋して』の出版記念パーティにも出席をし、おまけに、施主代表の挨拶までさせていただいたのを思い出す。

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内容は、象の初期1970年代の代表作「名護市庁舎」などの沖縄時代、さらに台湾・宜蘭県のプロジェクト、そして、事務所を北海道帯広に移した十勝の作品など、象設計集団の創立から現在までの、建築写真や図面、象設計集団が大切にしている建築「7つの原則」など、普段の活動ぶりがたくさんの写真で紹介されている。全部で511ページある大作である。

我が家の設計、建築中にも、たくさんの象設計集団のメンバーが来てくれた。懐かしい顔がいっぱいある。

建築、空間、環境、自然、遊び、、、、、。キーワードが「いろはカルタ」となっていっぱい登場する楽しい本です。

『空間に恋して 象設計集団のいろはカルタ』
象設計集団・編著
工作舎
4800円+税

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December 19, 2006

TIME HACKS!

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ハックとは、コンピューターのハッキングというように悪い意味で使われていたが、「問題をサッと解決する」というポジティブな意味もある。最近では、生活を楽しくストレスフリーにするためのコツが、「ライフハック」と呼ばれるようになった。
"TIME HACKS!  「はじめに」(page1) 小山龍介・著

私は、時々こういう本を手に取って読むのが好きだ。「こういう本」とは、○○術、○○成功法、○○のルール、○○のすすめ、と言うタイトルがつくような本である。ノウハウ本とも言う。

この著書の前に、"IDEA HACKS!」と言う本が出版されている。その本も読んだが、その直後に、私の友人Kさんが、著者と知り合いだと言うようなことを言っていたので、今回の"TIME HACKS!」も購入してみた。

著者も言っているように、大切なのは「人生を楽しく」「生活は豊かに」である。ノウハウばかりにとらわれていると、目的と手段が逆転してしまうことがある。そこを意識して読むことが大切だ。

とは言え、デジタル革命、web2.0の動きを無視できないのも事実。今回は、Google Calendarの紹介があったのが役に立ちそうだ。私のスケジュール管理はアナログ派なのだが、少し試してみたいと思った。また、ビジネスとしては、プロジェクトの進捗管理にいつも不満と言うか、問題を抱えているので、こちらにも役に立つのではないかと言う、ヒントを得た。

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September 06, 2006

「但馬ゆかりの50人」 歴史と観光の散策ガイド

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厳しい風土の中で培われた芯の強さ、粘り強さこそ但馬人の真骨頂にほかならない。この本の人選や編集作業を通じて、あらためてそのことを強く実感させられた。時代、活動分野の違いを超えて、先人たちの生きざまから学ぶべきものは多々あるに違いない。ぜひ21世紀の地域創生に生かし続けて欲しい。
『但馬ゆかりの50人』(あとがき)崎山昌廣・監修 より

「但馬」(たじま)とは、兵庫県北部の地域を指す。朝来市生野をピークとする中国山地の北側である。「あとがき」の指摘にもあるように、山間部が多く、平地は少ない。夏は暑く、冬は日本海側特有の季節風が吹き、積雪がある。

この本「但馬ゆかりの50人」は、但馬出身の人と一時期但馬で生活した人、また、但馬に来て作品を残した人など、「ゆかり」の人物を取り上げてある。古くは戦国時代の武将・山名宗全(やまな・そうぜん)、沢庵宗彭(たくあん・そうほう)【沢庵和尚】、最近では、冒険家・植村直己さん が取り上げてある。

監修の崎山先生は但馬学研究会の発足当初、地域学とは何か?ということをテーマにお話をお聞きしたことがある。但馬学のことをいつも気に掛けて頂いている方でもある。

この本には、「ゆかりの人」にそれぞれの「ゆかりの地」も記してある。一つ一つ訪ねて見ようと思う。これは、但馬学の原点でもある。

『但馬ゆかりの50人』
神戸新聞社
定価300円(税込)

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June 07, 2006

『スローライフ 緩急自在の進め』 筑紫哲也 

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(1)自発性こそが全ての出発点であり、命である。
(2)ゆるやかな結び付きを組織原理とする。
(3)「小さいことはよいことだ」-少数派であることを肩身が狭いとか、恥だとか思わず、むしろ誇りにする。
(4)他の「同好」のグループとの結び付きは、「水平型」「ネットワーク型」を目指し、上部組織-下部組織の「垂直型」を採らない。
(5)「正統性」に固執しない。自分たちがやっていることが大事で、正しいことだと信じないことには運動の活力は出てこないのはたしかだが、それが他者、他グループを非難、排撃する理由になってはならない。
(6)寛容とゆとりを持とう。スローフードやロハスは経済的に余裕がある都会派だけができることだとか、ファッションや商業主義に走りすぎているとか、いろいろ言う人はいるだろうが、言いたい人には言わせておけばよい。
(7)「快」「楽」を最優先にしよう。

『スローライフ 緩急自在の進め』 (p205~206・抜粋)  筑紫哲也・著

「スローライフ」。筑紫さんが言い出した言葉だとか、そうでない、とか言いながら始まる。IT革命の最中で、確かに「スロー」と言う言葉は、多くの人、とりわけビジネス・パーソンには魅力的であるばかりでなく、ライフスタイルを考える上でもキーワードとなりうる。私もまったく同感だから、この本を購入した。

昔、「朝日ジャーナル」と言う週刊誌があった。筑紫さんはその編集長をやっていたので、どこか親しみを感じていた。現在は「ニュース23」のキャスターとして活躍しているが、私はどちらかと言うと、編集長・筑紫さんが先に浮かぶ。 1989年だったか、ニューヨークに行ったときに、ブルーノートでジャズを聴いた。その時。偶然、筑紫さんをお見かけしたが、まさかサインをねだる訳にもいかないし。。。(^_^)

話はそれてしまったが、そんな筑紫さんのこれまでのジャーナリストとしての経験を通じて、様々な「スロー」が紹介し、考察しているのがこの本である。 ちょっと立ち止まって、今の自分の生きているペースをチェックしてみてはどうでしょうか。

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May 29, 2006

『フクロウ』 宮崎学

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ある日の夜、私は信州・伊奈谷のある町を車で通りかかった。人家がまばらにひろがっていた。大きな建物の横を通りすぎようとしたときだった、前方にある電柱の上から、1羽のフクロウが飛び去った。(略)。

大きな建物は養鶏場だった。1000平方メートルを超える大きな建物が、まるで団地のようにいくつも並んでいた。(略)。

ここで、私は考えた。ニワトリにはたくさんのエサが与えられているはずである。このエサはニワトリだけでなく、ドブネズミやクマネズミたちのエサにもなっているはずだ。フクロウの主食はノネズミである。このネズミをもとめて、人工物のある人里の懐ふかくまで、フクロウはやってくるのだろうと。

この事実は何を意味するのだろうか。人間社会に適応した新しいタイプのフクロウが、出現していたのである。と、いうことは、夜の森に生活しているために、観察が不可能と考えられていたフクロウを、発想を変えることにより、観察可能にすることができると思いついた。

『フクロウ』 p81 (フクロウ谷の一年) 宮崎学・著

今年3月に宮崎学(gaku)さんにお会いした時にも感じたことですが、宮崎学さんの凄いところは、自然や野生の生物を単純なセンチメンタリズムで捕らえていないところ。

そのことは、宮崎さんのどの写真集からもヒシヒシと伝わってくる。この『フクロウ』の写真集には、フクロウと宮崎さんが対峙して生まれる不思議な魅力がある。

フクロウ→養鶏場→ニワトリ→エサ→ネズミ→フクロウと言う連想からフクロウの生態観察が可能と考える。野生生物を通じて、人間社会の危うさを指摘する宮崎さんの真骨頂。宮崎さんの写真集を見るたびに、そもそも野生の生物と人間社会の境界線などないのだと教えられる。

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May 16, 2006

『なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか』 藤沢久美

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400社を超える経営者の方々からうかがったお話の中で、とても印象に残っている言葉あります。それは「競争しない」という言葉です。特に何十年にもわたり黒字を続けている企業の経営者の方は、ごとんど皆さん「競争しない」とおっしゃっています。
『なぜ御用聞きビジネスがのびているのか』 藤沢久美・著
(おわりに:「競争する」から「創造する」へ)

3月に経済産業省近畿経済産業局主催の講演会で、藤沢氏のお話をお聞きし、この本を読んでみた。講演会でも強調されていましたが、儲かっている会社は「競争しない」で勝つ戦略をとっていると。なかなか含蓄のある指摘だ。もちろん現在、競争がないビジネスなんてないだろう。しかし、この本を読んで判るのは、その競争とは「自社との競争」、つまり自分との戦いなのだ。

藤沢氏の指摘する「顧客が自然に集まる10の発想転換」はビジネスの本質を突いている。
1.「売りに行く」→「聞きに行く」
2.「商品の専門家」→「顧客の専門家」
3.「商品を売る」→「自分を売る」
4.「クレーム対策」→「クレーム歓迎」
5.「モノづくり」→「場づくり」
6.「一人勝ち」→「みんな勝ち」
7.「モノを売る」→「シーンを売る」
8.「まず日本」→「まず世界」
9.「顧客の声を聞く」→「従業員の声を聞く」
10.「職場づくり」→「晴れ舞台づくり」

なかなか面白い。自分のビジネス戦略とダブらせながら読むといろんなアイデアが出てくる。

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May 10, 2006

「意味がなければスイングはない」 村上春樹 

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大変な作業ではあったけれど、音楽について文章を書くことには、ほかでは味わえない愉しさがあった。まず音楽を聴きながら仕事をできるということが嬉しかった。それから、これまでの人生をあらためて系統立てて聴き直し、あたかも自分自身の心の軌跡を辿るがごとくそれを整理し、腑分けし、もう一度自分のものとして立ち上げていくことは、僕にとってはなかなか興味深く、味わい深いおこないでもあった。
『意味がなければスイングはない』(P276) 村上春樹・著

私にとって久しぶりの村上春樹である。初期の短編集や『風の歌を聴け』『ノルウェーの森』『ダンス・ダンス・ダンス』など、今となっては懐かしい。なんだかんだといつかは読んでしまう村上春樹なのだ。

「意味がなければ。。。」は、別の好奇心を持って読んだ。それは、私も、ブログの「music LP→iPod」コーナーで、アナログ・レコード時代に聴いたジャズのアルバムについて連載をしているからだ。主たる目的は、iPodに入れた曲のタイトルやプレーヤーを、どこにいてもパソコンからチェックできること。友人にCDコピーをプレゼントしたときの、liner-notes代わりに。

でも、村上流に言えば確かにそれは、 「自分自身の心の軌跡を辿る新たな旅の始まり」でもある。実はそれが最もワクワクしていることです。(^_^)

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April 17, 2006

『ウェブ進化論』 梅田望夫

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グーグルの登場は世界中のIT関係者を刺激した。「増殖する地球上の膨大な情報を全て整理し尽くす」という領域についての研究、技術開発、ビジネス創造が今や大変な勢いで行なわれるようになった。ここがポスト・ネットバブルたる現代の本質で、90年代後半とは全く様相を異にしているところである。そしてそれはすべて、インターネット登場以来の懸案だった玉石混淆問題の解決につながる営みである。
『ウェブ進化論』  (p15)  梅田望夫・著

ともかく、衝撃的な本である。サブタイトルの「本当の大変化はこれから始まる」が、リアリティを持って迫ってくる。インターネットに興味を持ち、何らかの方法でインターネットを活用としている人にとっては、必読本と言っても良い。説明をすると長くなるので、心に引っかかったキーワードを列挙する。それが、どう言うことかは、是非、書籍を読んでほしい。

・「次の10年への三大潮流」=インターネット、チープ革命、オープンソース
・ネットの「こちら側」から「あちら側」にパワーシフトが起きる。
「こちら側」=フィジカルな世界(デジタル機器・携帯・カーナビなど)
「あちら側」=バーチャルな世界(インターネット空間に浮かぶ巨大情報発電所)
・ロングテール現象(しっぽの長い恐竜) =リアル書店とアマゾンの違い
・Web2.0=開発者もユーザーも誰もが自由にウェブ全体の発展に参画できる構造。
・玉石混淆問題と自動秩序形成・ウィキペディアは信頼に足るのかなど。

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March 27, 2006

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』 山田真哉

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先日、ひさしぶりにこのさおだけ屋を見かけたのだが、よく考えてみると、子供の頃から一度もさおだけ屋からさおだけを買ったことがないし、また、買っている人を目撃したことも、買ったという話を聞いたこともない。
そこで、ふつふつと疑問が沸いてきた。いったいだれがさおだけ屋からさおだけを買っているのだろうか?そもそも、さおだけ屋はちゃんと利益を出し、商売として成り立っているのだろうか?

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』 山田真哉・著

そう言われるとそうだと思う。だから読んでみた。結論は、さおだけ屋は「1本売ると利益が多い。高価なさおだけを薦めている。」そして「本業の配達の合間に街を流しているので、経費が極めて0に近い。初期投資の掛からない副業である」と言う。とてもユニークな発想である。 「利益は企業継続の必要不可欠」→「利益は売上から費用を引いたもの」→「売上を増やすか、費用を減らすか、あるいは両方を行なえば利益は増える」。この論法で、商売の原点、経営の本質を説いているところが面白い。

同様に、「ベッドタウンに高級フランス料理店の謎」では連結経営の妙案、「在庫だらけの自然食品店」では、ネット販売が本業の食品店が流通倉庫を店舗にしている逆転の発想、など、面白いテーマがいっぱい出てくる。さながら、この本は、私にとってビジネスの「頭の体操」であった。(^_^)

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January 09, 2006

『人生の座標軸 「起業家」の成功方程式』 グロービス代表・堀義人

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「まずは個人であり、そして次が家族である。そして三番目に重要なのがグロービスである」ということだ。まずは個の確立が重要であり、さらに家族へのコミットメント(父、母への感謝を含めて)がなければ、そもそも組織人として成果をあげられないと思っているからだ。そして三つを確立したうえで、日本人、アジア人、地球人として、必要な行動を取るべきだと思っている。個人、家族神、組織人として十分な成果をあげられて、しかも時間的、エネルギー的にも余力があるならば、「ノブレス・オブリージュ」として、日本のため、アジアのため、地球のために行動するのが、僕らの使命である。
『人生の座標軸 「起業家」の成功方程式』  (「おわりに」より) グロービス代表・堀義人・著

この本はグロービス代表の堀さんの2冊目の本である。ご自身のブログ等で発信して来たエッセイをまとめてあるので、堀さん自身の仕事感、人脈、家庭のようすや趣味などのプライベートの部分も書かれている。堀さんのポジティブな生き方、挑戦の意欲、豊富な人脈はどのようにして形成されたのか、大変興味深い。経営者は単に「儲ける」だけではだめだ、社会になんらかの貢献をすること、グローバルに活躍するプロの経営者を養成したい、など堀さん自身の、そして経営者にとっての「志の高さ」が重要であることが書かれている。

堀さんは、3日後の1月12日に豊岡市に来ていただいて、講演会をお願いしている。いよいよ「グロービス経営大学院」がこの4月に誕生する。それを目前にした益々元気な堀さんに会えるのが楽しみである。(^_^)

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December 05, 2005

『建築は詩』 建築家・吉村順三のことば

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『建築は詩』(建築家・吉村順三のことば100)
「生活する」
建築というものは非常に重要なものだと思う。とにかくそこで人が生活するわけですから、真剣なものですよ。ウチ1軒でも、そこで子供が生まれ、人が死ぬと、非常に真剣なものですよ。それをただ、造形的な、遊びのようなウチでは、いろいろと精神的に、とにかく人間の生活が非常にそれによって影響を受けるのです。
「日経アーキテクチュア」1976年11月15日号

東京藝術大学美術館で開催された「吉村順三展」で、初めて吉村順三の人となりを知ることになった。この本は、吉村が、生前語ったり書いたりした「言葉」を綴ったものである。冒頭のタイトルが「住宅が基本」。住宅ができなければでかい建築もできないと、吉村自身が語っているように、現在の住まいに関心のある人、これから住宅を建てようと思っている人、日本の建築と文化に興味のある人には、是非一読をお薦めする。吉村の短いひと言から、いろんなイマジネーションが浮かんでくる。

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October 20, 2005

『円山川決壊 』台風23号 記録と検証

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水害を体験した人も、当時は自分のことと身の回りのことだけで精いっぱいだったはずだ。決壊がどのように生じ、水没がどのように始まったか、全体像を理解してこそ、惨禍をしっかりと記憶にとどめることができる。記憶は知恵となり、伝承となって後世に引き継がれていくだろう。記録は繰り返し読まれ、記憶を新たにすることに役立つだろう。
『円山川決壊』 神戸新聞但馬総局・編 「はじめに」より

昨年(2004年)10月20日、台風23号は13:00ごろ高知県に上陸し、淡路を通り、18:00ごろ大阪に再上陸した。但馬地方では豊岡市を中心に大洪水となり大きな被害がでた。

この本の23ページの写真に、私の会社の工場が写っている。20日16:40とある。工場前の道路が冠水し、一部住宅の浸水が始まった時間帯である。その後、さらに水位は2.5m以上、上がることになる。

自宅も会社(工場)もどちらも浸水し、大被害を受けた。父、祖父、いやもっと以前を含めてもそのようなことは聞いたことがない。初めての経験である。自宅は半地下と言うこともあり、1.5m床上浸水。工場は約3m(!!)の浸水で、機械、仕掛り、製品、全滅である。

被災後の復旧には、多くの人に助けていただいた。これほど、友人・知人・仕事を通じた関係者のありがた味を感じたことはない。1年が経ち、改めて感謝の気持ちが湧いてくる。この1年間、ひとときも感謝の気持ちを忘れたことはないし、これからも心に刻んでいようと思う。

そして、災害に対する経験を自分自身のリスク管理に生かし、機会があれば、周囲の人に伝えていきたいと思う。

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August 18, 2005

「片づく収納、片づかない収納」

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『片づく収納、片づかない収納』 飯田久恵・著
私が、ジャケットを気楽に掛けられるようになったのは、歩数、アクション数が減ったばかりではないのです。実はハンガーが見えていることも重要なのです。見えていると、掛ける前から、きれいにハンガーに掛かったことを想像できるのです。それは、一種の快感です。見えていると快感が約束されるので、すぐにやる気になるのではないかしら、と思うのです。

「収納指数=歩数+アクション数」という著者が編み出した指数を使って、衣類や食器などの収納について判りやすく解説した本です。さらに収納指数は、身体の動きだけではなく、視覚、体力、意識、体感温度、なども関係すると言うユニークな発想を加えた「収納上手の指南書」である。私としては「見えているハンガー」と言うことに注目したい。これに応えるためにどのようなハンガーが適しているのだろう?Hanger-Networkで提案していきたいと思っています。

また、衣類にもセカンドハウスが必要です。衣類は、着たら必ず洗濯行きになるとは限りません。その衣類の「家」はありますか?一度手を通しているので、たたんで引出に入れるきにはなりません。では、どこに?それがないから、衣類は散らかりやすかったのです。これにも別宅を作ってあげましょう。それの一例が、衣類一時かけラックを利用することです。

これも全く同感である。その日に着た服をすぐにクローゼットには入れたくない。洋服のためにもだ。そんな「一時掛けラック」を現在開発中です。Hanger-Networkで近日中に発売したいと考えています。

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August 03, 2005

「2分以内で仕事は決断しなさい」

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ホワイトカラーは意識改革せよ
リストラもコストカットも、いったん目標が決まってしまえば、日本人はむしろ上手にマネジメントします。日本のホワイトカラーに足りないのは、マネジメント能力ではなく、決断力なのです。 とにかく一歩踏み出せば、やり方はあとからいくらでも工夫できます。効率化で何よりも重要なことは、今までの組織に根付いている古い体質やしがらみをすべて断ち切ってそれを断行していく強い意志です。
『2分以内で仕事は決断しなさい』  吉越浩一郎・著

「早朝会議」で有名なトリンプ・インターナショナル・ジャパンの吉越社長の著書。私も経営に携わって20年近くになる。振り返れば、社内での経営方針の徹底、問題の把握と解決策、社員とのコミュニケーションなど、もっと良い方法はないのだろうかと試行錯誤してきました。その時点で「これだ」と思う自分のやり方を貫いてきたが、スタッフの年齢やキャリアによっても、当然やり方を替えなければならない。「これでいい」ことはないのだ。そんなある日、この吉越社長の「早朝会議」の本と出合い、私も2年前から毎朝8:30から「営業ミーティング」を開いている。内容によっては、生産のチーフもメンバーに入れる。緊張したやり取りが1時間続く。「即断即決」「スピード重視」に努めている。

この本は、他にも「個人の目標はウルトラC、会社の目標は棒高跳びのブブカ」「システムD」「ハンズオン」など、吉越社長語録がいっぱい。マネジメントはシンプルなほど良いのが良く判る

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July 15, 2005

『勝つためのインターネットPR術』

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ホリエモンのメッセージはシンプルで理解しやすい。PR効果の上がるホームページにするにはどうしたらよいか?と言う課題に対して、次のように答えている。

(1)毎日更新せよ
(2)隠し事をするな
(3)見やすくシンプルに作れ

の3条件を挙げている。

私の場合、(1)と(3)は、日々心がけていることです。このブログも3月に開始して、今日まで毎日更新している。(3)は、ホームページ(Hanger-Network)でも一番大切にしてきたことです。問題は(2)。別に隠し事をしようと思っていなくても、なんでも書けばいい、ってことにもならないだろうし。ホリエモンは「ウソをつくな」とも言っている。おそらく同義なのだろう。ついつい美化したり、オーバーな表現にしてしまったりしがちだ。正直に淡々と書くことが、長続きし、信頼関係を築く近道なんだろうと肝に銘じたい。

そもそも、この本を購入する動機は、4月の「あすか会議」で、著者のNews2u社長神原弥奈子さん と名刺交換しながら、インターネット販売について少しお話をしたからです。6月頃に本が出ると仰ってのがこれですね。改めて、インターネットの上手な活用の仕方を学びました。

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July 06, 2005

『コトラーのマーケティング講義』 フィリップ・コトラー

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『コトラーのマーケティング講義』
  顧客満足を引き出すには?
ご存知のように、多くの企業が品質、サービス、価値を急ピッチで改善しています。このため、これらが他社に差をつけるポイントではなく、当然期待される中身となりつつあります。最近では、デザイン、スピード、カスタマイゼーションなどのほうが、顧客の選択を大きく左右します。
「講義1.市場とマーケティング」 (Page 29)

コトラーは、「マーケティングとは顧客のニーズや願いを見つけ出し、その価値を生み出し、顧客に届け、そこから利益を上げること」とも記述している。云わば、経営の原点と私は思う。さらにコトラーは、グローバリゼーション、ハイパー・コンペティション、インターネットが価格引下げへの圧力を生んでいると指摘。その上で、勝ち抜く対処法として、ターゲット市場の絞込み(ターゲティング)、差別化、ブランディングなどの力を磨くことであるとしている。

自社のビジネス環境、現状、将来とダブらせながら、この『マーケティング講義』を読んで見るのもとても有意義である。

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June 13, 2005

『吾人の任務』  堀義人(グロービス代表)

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僕はいつも言っているが、
①楽しい仲間がいて
②好きな仕事ができて
③自分の能力が高められて
④社会に貢献できて、しかも結果として
⑤資産が形成できたらベストだ
と思っていた。ウォーレン・バフェットは、お金のために働くのは、お金のために結婚するのと同じでむなしい、と言っていた。まったく同感である。やはり良い仲間がいて、日々が楽しくないと意味がない。
『吾人の任務』 コラム「会社の存在する意義は?VOL.2」の1節

この本は、グロービス代表・堀さんのハーバード・ビジネス・スクール時代からグロービスを立ち上げて軌道に載せるまでの12年間の軌跡が書かれている。ベンチャーと言えば、ITビジネス、株式公開、M&Aなど、マネーが価値判断・評価の基準になりがちだ。果たして本当にそうだろうか?と疑問を投げかけ、「創造と変革の志士」の輩出を目指す堀さんの原点がこの本にある。

私も2001年からグロービスに通い始めて4年になる。MBAの基礎となる6つの教科を学んだ後、堀さん自らが講師を務める「企業家リーダーシップ」のクラスを採った。以来、時々堀さんとお会いするチャンスも増え、堀さんの言動を目の当たりにして何かと刺激を受けることが多いです。

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June 02, 2005

『花おりおり』 湯浅浩史・著

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世界にも日本でも、様々な文化があります。植物に関する文化も少なくありません。生け花、盆栽や花見など誰でもすぐに思い浮かぶ花の文化以外にも、普段は気付いていませんが、日本には植物の伝統文化が多々根付いています。行事の植物が象徴するように、生活の節目に四季折々の植物を結び付けました。赤飯や正月の赤い実の縁起植物、農耕儀礼の残存と思われる月見のサトイモやススキなど有史前に遡り、現代に脈々と続いています。
『花おりおり』 「はじめに」より 湯浅浩史・著

さらに、著者は次のようにも述べている。「日本人の植物感性は近代社会には類を見ない特異な存在」「だが、その伝統は急速に失われている」「その原因は、戸外で子供たちが遊ばなくなった」と指摘しています。

同感である。自分の子供の頃を思い出しても、草木も虫も鳥も魚も、生き物はもっともっと身近だった。興味を持つ持たないに関わらず、それに触れ、囲まれ、季節を感じていた。普通にあった身の周りの自然は大きく変わった。現代は、むしろその変化を意識することから始めないといけない。楽しむことに、生活に取り入れることに、触れることに、努力が必要な時代なのかもしれない。

130字の制約の中に込められた筆者の思いは、現在も「朝日新聞」の朝刊で続いている。著書としては、その続編も発刊されている。
『愛蔵版 花おりおり その二』
『愛蔵版 花おりおり その三』

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May 17, 2005

『ハーブをめぐる旅』 北村光世・著

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 《言葉や民族が違っていても、訪れる国の数が増えるほど、なんと人間は同じことを考えるのかと、改めて驚くのです》
ハーブと人間の関わりの歴史は、想像以上に長く、その奥の深さに圧倒されて、なかなかゴールに到達できません。この本は、ハーブのルーツを探し、ハーブに見て触れてきた、これまでの体験を著したものと考えていただければ幸いです。ハーブを探して歩き続ける、私の旅は、まだまだ続きます。
『ハーブをめぐる旅』  北村光世・著

ハーブに興味を持ち始めた方には、是非、この本を推薦いたします。硬派のハーブ本である。出だしは「日本のハーブ」。ワサビも山椒もシソもミョウガもりっぱなハーブ。決して「西洋のライフスタイルへの憧れ」でもなんでもないと。「ハーブは民族の歴史であり、文化である。」と北村先生は説く。

「先生」と書いたのは、実は北村さんは妻の大学時代の恩師。妻が第2外国語として選択したスペイン語の先生であった。その後、ブランクがあって本屋さんで北村先生の本を見つけて連絡を取らせていただいて以来、お付き合いさせていただいている。妻が先生と再会して以来、我が家の食生活が大きく変わったのは言うまでもない。

先生の口癖は「料理を伝えるのは文化を伝えること。異文化を理解することは、自分の文化をより深く知ること」。私は北村先生のこの言葉が大好きだ。とても重要なことだと思う。

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April 28, 2005

『自力整体・整食法』

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《老廃物を出し切れば「痛み」と「コリ」はなくなる》
私たちの住んでいる日本という国は、湿気が世界一多い国だといわれます。からだの水分は、おしっこや大便、汗だけでなく、皮膚の毛穴からも蒸発して排泄していますが、湿気の多い環境だと、皮膚からの蒸発と言う水分の排泄ができず、体内に溜まりやすい。だから欧米の人に比べて近眼も多く、年を取るとむくみやすく、関節に水が溜まったりしやすいのです。そしてまた、米中心の食習慣から欧米に比べて大腸が1メートルも長いという肉体的な宿命を持っています。そのため大腸内に大量の滞留便を溜め込みやすく、その結果腰痛になりやすいのです。 『自力整体・整食法』 矢上裕・著 新生出版社

肩こりや腰痛には、特にお奨めです。ここ何年も肩こりを和らげるにはどうしたら良いのだろうと悩み続けてきた。そいて、2年前に書店で偶然出合った本がこの本です。半信半疑、ともかくやり始めてみた。それがなかなか良いのだ。毎日とは行かないが、週に2回するだけでも全く体調が違う。

合わせて、「生食法」の記述がある。寝る前の胃を空っぽにする「空腹睡眠」、朝食を摂らない「滞留便排除法」、運動・労働は空腹でと説く「空腹運動労働法」など、興味深い内容である。私は朝食を摂らないことと、空腹運動を実践している。

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April 08, 2005

『「愚直」論 私はこうして社長になった』

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『「愚直」論 私はこうして社長になった』 樋口泰行・著


あとがき
私はある意味では、不器用で変わり者かもしれない。楽な方向に自分の身が動いていくと、それだけで、無意識のうちに焦燥感を感じてきた。自分のことばかりを考えるようになると、「周りのこともきちんと考えているのか」と自問するようにしてきた。

樋口氏の「あとがき」は上記の記述で始まるが、本音であろう。松下電器、ハーバードMBA、ボストンコンサルティンググループ、アップル、コンパックと転職し、今、日本HPの社長。華麗な学歴、職歴にもかかわらず、樋口氏の行動は人生設計に基づくと言うよりも、今、その時を一生懸命に取り組んできた結果であることがよく判る。樋口氏の達成感は、自分自身の満足感よりもむしろ会社や組織、あるいは社会への貢献で得られもので、それがバランス良く樋口氏の中で存在している。

「T字型」人間になれ
これは松下電器の導入教育で教わった言葉だが、激動の時代こそ、「T字型」人間を目指さなければならないと思う。「T」という文字は、横棒と縦棒からなっている。すなわち「T字型」人間とは、横棒で幅広い知識や人脈を有しながらも、縦棒で自分の強みとなる領域を深いレベルで理解していることです。
(p217~218)

私もこれと同様の意味を持った言葉を大切にしてきた。「敷衍と深耕」である。難しい言葉ですが、「敷衍」(ふえん)とは、意義を広くおしひろげて説明すること(横棒)。深耕とは、深く耕すこと。物事を深く理解すること。(縦棒)。布が横糸と縦糸とで織られているように、どちらか一方では成り立たない。

今月、直接樋口氏のお話を聴く機会があるので、そのあたりのことをしっかりと確かめてみよう。

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March 25, 2005

『平翠軒のうまいもの帳』

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『平翠軒のうまいもの帳』 著・中島茂信
岡山県倉敷市に《食の宝箱》とさえ呼ばれる奇跡のようなお店があります。
それこそ、三代続くこの古い町の旦那、森田昭一郎が自らの舌と情熱と意地で《うまいもの》を集めた平翠軒なのです。
この店の棚にずらりと並ぶ商品の数々は、日本一幸せなうまいものたちです。

一昨年初めて森田さんにお会いした。イタリア料理の北村光世さんを囲む仲間の方から紹介をしていただきました。何かピンと来るものがあったのか、最初から親しくいろんな話題に花咲きました。森田さんの「食」はもちろんのこと、生活スタイル全般へのこだわりは相当のものだと、感じていました。

本の中で紹介されている食材はどれもお薦めですが、私のイチオシは、
■「鴨ロース」 酒と昆布、鰹、醤油で炊いた、思わず笑みがこぼれる秀作
■「酒宝 あかひら」 瀬戸内産サワラの腹子で作る、野趣カラスミ

森田さんはもともと倉敷の由緒ある造り酒屋「森田酒造」の社長さんです。全国新酒鑑評会でも3年連続金賞を受賞されています。そんな酒造りに飽き足らず、全国を周って美味しいものを捜し歩き、自分の舌で確かめたものを一冊の本にされました。

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私のデスクでブログの本をパラパラとめくっている著者・中島氏。ワインとチーズは私からのお薦め品です。(^_^)‘v

著者の中島さんが次のテーマの取材に向かう途中に、私の家に立ち寄ってくれました。私の仕事であるハンガーをラピタ(小学館)に紹介していただいたのが中島さん。それ以来のお付き合いです。それも、もとは平翠軒の森田さんからの紹介でした。美味しいものと拘りの木製ハンガーの共通項は??ライフスタイルへのこだわりでしょうか。(^_^)

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March 22, 2005

超・ユニークなハンガーの本

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1ページにつき1本のハンガーをアップで撮影された画像で紹介していく云わば「ハンガーの写真集」。とてもユニークな本です。紹介されているハンガーは年代モノ(1850年頃より)から超モダンなものまで約300種類。実用的というよりも、素材、デザイン、特別な機能、特殊な用途に使用されるユニークなものばかりです。
 
作者は「何気なく日常で使用している道具に心惹かれ」「針金製の雑貨コレクションの中にハンガーがあった」「その時からハンガーが気になり、ある日、中古家庭用品セールで偶然見かけた木製ハンガーで私のハンガー収集への執念に火が付いた」とあります。少々マニアックな本でしょうか。明けても暮れてもハンガーの事ばかり考えているような私にピッタリの本です。(^^;;)
 

タイトル 『CINTRES HANGERS』
著者    DANIEL ROZENSZTOCH
出版社   Le Passage Paris-New York Editions
出版    France, 2002

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フランスの書籍ですので、洋書を扱っている本屋さんでないと手に入りません。私は東京・青山の「嶋田洋書」さんで購入しました。

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