『異端力のススメ ~ 破天荒でセクシーな凄いこいつら』
島地勝彦氏との出会いは、伊勢丹メンズ館8Fの〈サロン・ド・シマジ〉オープンに駆けつけた3日前。その日は同じフロアのNAKATA HANGERコーナーも移動したのでそのチェックを兼ねての訪問だが、実は島地さんにお会いできるのではとワクワクして出向いた。
フロアの課長から紹介していただいて名刺交換。その後サロン内にあるバーで歓談。島地氏はいきなり立派な額に入った毛筆の書を指さして「これ、今東光の墓碑に捧げた柴田錬三郎さん直筆のものだよ」とおっしゃる。
「えっ、今東光?私の母校の先輩、当時は豊岡中学でした」と私はとっさに反応。「豊中」卒の父と伯父から今東光さんの悪ガキぶりは聞いていた。
「そうだよ、関西学院を退学させられ豊岡中学へ、それも退学させられたんだ」とさらに突っ込んだ解説が続く。島地さんから発せられた「トヨオカ」の言葉が私の心にやけに嬉しく刺さる。
さらにさらに、その横には今東光・筆の『遊戯三昧』の書が額縁に収められている。
島地氏に薦められた『異端力のススメ』を読む前の私にはその書が何なのかよく理解できていなかった。が、読了した今、今東光氏がシマジ氏に送った言葉であることがわかった。
今東光氏は「この意味がわかったら、きっとお前は人生の素敵な勝者になれるぞ」と島地氏に伝えたという。(私もしっかり噛み締めてみよう)
著書では9名の「怪物」が登場する。
今東光、坪内寿夫、小室直樹、開高健、宮武外骨、レオナール・フジタ、白洲次郎と薩摩次郎八、南方熊楠
名は知れどもその人物像は??(どのみなさんも凄すぎる!!)
著書帯には、
『伝説の編集者が明かす仰天交友録&トンデモ人物伝。』
『怪物としか称しようのない人間たちと、編集者シマジの、格闘及び交遊の記録である」-北方謙三』
しかし果たしてこのシマジ氏のススメにのっていいものかどうか。。。
いや、のってもいいんだよ!!だってこんな「怪物たち」には逆立ちしてもなれないのだから。
男子必読の書である。
Recent Comments