茶馬古道をいく〜麗江(れいこう)編(1)
昨年の『雲南省茶のルーツを訪ねて(全6編)』に引き続き、今回は茶の湯文化研究の第一人者であるT先生のお伴をして雲南省へ旅立った。今回のテーマは『茶馬古道をいく』。雲南省南部の茶の生産地からはるかチベットまで茶を馬の背に積み半年かけて運んだ道を訪ねようと言うものだ。
飛行機は夕暮れ(と言ってもこの時午後9時前)に、麗江上空を下降していった。
ホテル到着はもう夜12時前、関空〜広州経由で長い1日であった。
ホテルは麗江古城地区にある。旅の最初に目にするものはいつもその「違い」に目を引きつけられる。
麗江はその名の通り街中に水路があり水が豊富だ。ホテルはその水路をまたいで客室が広がっている。
朝、さっそく古城地区の散策を開始。「古城」と表現しても「古い城」ではなく「古い居住区」と言ったところか。石畳の道が続く。
古城地区には観光客が年間で1000万人が来ると言う。お土産物、民族衣装やカラフルなグッズがいっぱいだ。
まだ朝早いので人影はまばら。石畳と家並が美しい。周辺の農家の人が取れ立ての野菜を籠にいれて売歩く。
水の豊富な麗江にはあちこちに「三眼井」(さんがんせい)と言う水汲み場のような場所がある。飲み水、食器や野菜を洗う、洗濯をする、など人々の家事のばとなっている。手間の男の人は歯磨きをしている。
今回の案内人は昨年に引き続き宋さん。宋さんは日本語が堪能だけでなく、茶文化、陶器、歴史に詳しく日本から訪れる茶の湯の研究者、文化人など有名な方も含めて沢山の人を案内している。その知識たるや驚異的。中国の旅を100倍楽しめる!
お昼が近づき、徐々に観光客も増えてきた。
異国を感じるのは何と言っても食べ物。ホント食べてみないとまったくどんな味か想像できないものばかりだ。屋台で売っている人たちがまたやたらと明るい。
トンボの唐揚げ! おそるおそる食べたけど結構、香ばしくていける。その他、いも虫、バッタ、毛虫のようなムシ、ウジ虫のようなムシ、なんでも唐揚げしてる!!
路地歩きはホント面白い。こんな路地を見つけては興味津々、キョロキョロである。
今回はいくつかの「古城地区」を散策したが、どこにもあるのが「広場」である。そこは住民の生活の場、食料や雑貨を売ったりしている。また、お祭り、観光客が集まってくる場所でもある。近隣の少数民族の踊りを踊る人たち。
街には果物があふれる。雲南省は熱帯から寒冷地にまでまたがっているので、様々な気候のフルーツが採れるのだ。
ちょっと疲れてきたのと先を急ぐので馬車に乗る。
この写真は何が撮りたかったのだろう?ま、こんな街並です。
カラフルな民族衣装。本当にその衣装を来た現地の方もいるし、観光客が民族衣装に身を包む、ってのもあるし、こっちは見分けがつかない。
馬車に馬に。地元住民に観光客。ごちゃごちゃ賑やかなのが麗江古城地区なのだ。
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