「文化の地産地消」〜平田オリザ in 豊岡
地域の文化活動を推進し育てていく「地域文化コーディネーター」の育成講座として豊岡市民プラザが開催しているゼミナールの講師としてお招きした。私はコーディネーターを目指している訳ではないですが、案内をいただいているので興味のあるものには時々出席します。
豊岡市で平田オリザさんの講演を聴くのは2回目。前回講演の「自分たちでつくり、自分でたちで楽しみ、外から人を呼ぶ」と言うオリザさんの呼びかけに多いに同意。そして今回の「文化の地産地消」この魅力的なフレーズに惹かれて再び出席しました。
「ウィーンの国立劇場では、毎日違う演目を上演することが義務づけられている」すなわち、世界から集まったオペラファンに長期ウィーン滞在してもらうため。確かに毎晩同じものを上演したら、明日はパリへ、となってしまうかも。滞在期間が増えれば、宿泊、食事、土産物、移動、他の催しへと、お金が落ちる。なるほどである。これをNight Culture、Night Amusementと言って推進している。
「劇場の館長は専門家(それを愛している人)がやるべき。世に名高いワースト3の劇場の共通点は、受け付、管理人がひどい(事務的、無関心、管理優先、出向任期で交替)。みんなで創り上げる環境が大切。まさに劇場は生きものなんだ」。とのオリザさんの言葉がストレートに響いた。私も地元のいくつかの施設を思い浮かべながらうなずく。
「城崎アーティストインレジデンス構想」のお話も。若手劇団やアーティストを招いて場を提供し、その代わりに地元の子供や住民に作品を公開したり交流する。アーティストとの連携、そして人的ネットワークを広げて行こうというもの。
「地方には付加価値を生む人材が不足」(オリザさん)との指摘を超えていきたいものだ。
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