魚菜料理「縄屋」~丹後半島の旅(5)
いよいよ今回の旅の最後の食事。そこで訪ねたのは京都府弥栄町にある「魚菜料理・縄屋」さん。友人・Kちゃん強くお薦め、そして友人Mさんが上田宗箇流のお茶のお稽古にこちらに通っていると聞いている。もう、あらかたお料理のイメージはできてはいましたが。
土の塀が美しい落ち着いた建物が私たちを待っていてくれました。
案内していただきながら中に入ると素敵な空間が。
土壁の静かな空間。壁の下部にはガラス窓が切ってあり、外の土と水槽と植物が目に入る。部屋の中の照明と外からの光のバランスが心地よい。手触りのいいテーブル、座り心地のいい椅子。お料理が出てくるまでに既に気持ちがぐっと引き込まれている。
やがて前菜がだされる。魚介と野菜のマリネ風。口の中でやさしくふわっとした味覚が広がる。新鮮な食材、繊細な味付け。最初に出されるよくあるお料理なのだが「最初の一口で」強烈な一撃を受けてしまった。旨い!失礼、ここでは「おいしい~」と言わねば。(^_^)
新鮮なエビに白身魚。ピリッとしたアサツキ、微妙な甘みのある赤身の大根(紅芯大根?)の妙味。
もう何も言いません。^ ^
さらに小鉢のお料理が続き、やがてこちらの代表兼料理人の吉岡さんが直々にご飯を運んできてくださる。吉岡さんは京都の有名料理店「和久傳」で修業を積まれたと聞いている。あまり多くを語られようとしないがまさにプロの料理人の雰囲気が漂う。
神馬藻(じんばそう)の入った「じんばご飯」。とてもシンプル。なのに(だから?)「う~ん!」と唸ってしまうほど美味しい。手をどう加えるかではなく、どう素材の味を引き出すかなんだな、お料理は。
デザートは蓮根のお餅とアンコ。
縄屋さんで食事をした後は、一路ふるさと豊岡へ。「但馬もいっぱいいいとこあるんだぞ~!」と呟きながら運転。それは「丹後半島恐るべし!」の裏返しのつぶやきでもある。
「旅は人、旅は食、旅は酒」の丹後半島の旅でした。
〒627-0142
京都府京丹後市弥栄町黒部2517番地
tel 0772-65-2127
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