「憧れの廬山」〜廬山と景徳鎮を訪ねて(2)
朝起きるとホテルの前に広がる湖。名は「如琴湖」実はこれはダムを造ってできた人工湖。かつての別荘だったのか洋風の佇まいをもつ家と湖が微妙にバランスを取っている。
早朝の散策に出かける。海外を旅する時にはできるだけ歩いて街の空気を吸うことにしている。山の並木道を抜けると「あった!あった!」。朝から賑わう街の中心部。
お目当ての「市場」を発見。住民の日常生活があふれている場所だ。
野菜が豊富。山間部なのだがどこにこれだけの野菜を作る土地があるのだろう?と思う。昨晩食べた野菜がいっぱい並んでいる。
いったいそれぞれどんな味しているのだろう?どこに行っても食材が豊富な中国には感心する。
如琴湖の畔を歩きながら宋さんの説明は益々冴える。
花径公園、白居易草堂などを散策する。
散策道の先にある「錦繍谷」(きんしゅうこく)。断崖絶壁の小径をゆっくりと進んでいくとパッと広がった景色は圧巻である。
廬山は1年のうち200日は霧が発生すると言う。そこで育つお茶は雲霧茶として有名。私たちは、その麓にある茶園を訪ねた。
この地の茶づくりの方法を説明してくれる宋さん。
製茶工場でできたお茶をいただく。
茶園を後にして浄土宗発祥の「東林寺」へ。「虎渓三笑」の逸話が有名。【話に夢中になり時間の経つのも自分の居場所さえも忘れてしまう。意気投合して談笑を楽しむ。】
「東林寺」から香炉峰を眺める。赤屋根の家の真上に見える少し岩が出ているあたり。
白居易の有名な漢詩で有名。さらに枕草子にも「少納言よ、香炉峰の雪いかならん」と問えば、格子をあげて、簾を高く上げて応えたと言う有名な一節がある。
廬山を後にして、いよいよ景徳鎮に向かう。到着が遅くなったのでホテルのチェックイン前に夕食のレストランへ。この日の夜は景徳鎮陶芸学院の曹建文教授と共に。
曹先生が持参された陶片。いつどこで焼かれた陶器なのかを調べるのに役立つ。それだけでなく陶片そのものが美しい。
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