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June 13, 2011

「茶の湯文化」に惹かれて

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「茶の湯文化学会」の総会に出席させていただいた。私は現時点では会員ではないのですが(入会予定)、今年の2月に「中国・雲南省の茶のルーツを訪ねる旅」のお伴をさせていただいた谷晃先生(野村美術館・学芸部長)にお会いしてお礼を申し上げたい目的もあった。谷先生は、「茶の湯文化学会」の会長でもいらっしゃる。

総会に先立って今回のメインテーマ「茶の湯の全国展開~周辺から中心を見直す」に関する、実際の地方からの報告があった。

「中世信濃の喫茶」、「瀬戸内(鞆の浦)の茶会」、「岡山の茶の湯(速水流から民藝まで)、「認得斎宗室と長崎」などのテーマで発表が続く。門外漢(素人)である私にも、その時代の様子が伝わってきました。

「総会の議事・決議」の終了後、今回のメインテーマでパネルディスカッション。「流儀化への道」(谷端昭夫・裏千家学園講師)、「茶の湯の環境を見る三つの視座」(中村利則・京都造形芸術大学教授)、「近代茶道の両義性」(田中秀隆・三徳庵専務理事)の3氏による基本解説がある。コーディネーターは熊倉功夫・静岡文化芸術大学学長)。

茶道について研究、出版をされ、あるべき姿に対して積極的に発言されている4氏の議論は白熱し、アッと言う間に時間が過ぎていく。お茶(抹茶だけでなく)を流儀や道具だけで捉えるのではなく、日本の歴史、文化、生活、精神性が極めて凝縮された文化として継承しつつ、あらたな役割を模索していこう、と言うメッセージとして私は受け留めた。

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会場は、御茶ノ水の明治大学駿河台キャンパスのリバティタワー。総会は3階の教室。懇親会は23階のパーティ・ルーム。

一昨年、韓国を訪ねた時のメンバーと再会。雲南省の旅でお世話になった先生方にも再会。どなたも茶の湯に関するそれぞれの分野の第一人者ばかり。

改めて日本文化の深み、面白みを知る入り口に立ったような気持ちになりました。

 

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