お茶のルーツを訪ねて~「プーアル茶」の巻(雲南省・昆明)
私にとって初めての雲南省。人口4800万人。面積は日本より大きい。
そして上の写真が雲南省の中心都市・昆明の市街地。海抜1894m、空気が薄い。真っ青な空には夜明けの月が。街の向こうには連なる山が見える。これから始まる雲南省の旅に期待が高まる自分を感じる。
時間は12時間戻って、広州から飛び立ち、昆明の空港に着いたのは夜。空港ターミナルから外に出ると少し肌寒い。高地にあるためだろう。しかし、緯度としては亜熱帯ゾーンに位置する昆明。お昼の気温は20℃あったという。
今回の旅のメンバーの一人Rさん。昆明出身で現在京都大学に留学中。そのRさんのご自宅に招かれ、Rさんご自身の「お点前」で「プーアル茶」をいただく。焚いたお香のほのかな香り、静かに流れる雲南省の民族音楽。
「さあ、始まるぞ!」
お茶のルーツを訪ねる旅がいよいよ現実のものとして実感する。
Rさんのファミリーは、雲南省に広大な茶樹園を持ち、そこから厳選された茶葉を使った高級プーアル茶を「金達磨」のブランドで販売されている。ロンドンでは高い人気を得、日本への本格参入はこれからのようだ。Rさんは日本のお茶文化を学ぶためにあえてロンドン留学ではなくて京都を選んだと言う。
プーアル茶は、雲南省南西部が原産地。製法には「生茶」と「塾茶」がある。生茶はそのまま自然に発行させた茶葉。赤ワインを思い出させるが、「〇〇年モノ」として、数十年を超えるビンテージ品もある。「生」なのに「数十年」とは??酵素と気候がそうさせるのだろう。
私たちは、「生茶」と「塾茶」の両方を頂いた。香りも味もまったく異なる。奥深い味と、茶碗に残るほのかな香りが絶妙。まったく異次元の体験だ。
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