「木簡から但馬の古代史を紐解く」~但馬学1月例会
今月の但馬学は「但馬国府・国分寺館」(兵庫県豊岡市日高町)にて「木簡から但馬の古代史を紐解く」と言うテーマで行なう。私の自宅から歩いて10分ぐらいの至近距離。その一帯は、現在も「国分寺」「祢布(にょう)」、少し離れたところに「国府」などの地名として残っているので、奈良時代には、但馬の政治・宗教の中心地であったことは間違いない。
1977年(昭和52年)の遺跡調査で但馬で初めて「木簡」が出土した。その木簡には墨で文字が書かれていて、当時の政(まつりごと)の様子が判明してくる。
「但馬国府・国分寺館」では、この地で発掘された石器、土器、道具、食物など(石器時代、縄文時代のものもある)、そして奈良時代に建てられた「国分寺」の遺構が展示されている。
「木簡」発見の立役者である加賀見省一氏(現、但馬国府・国分寺館館長)から、主に「木簡」の出土から、文字の解読、そして書かれている内容から判明した奈良時代の行政の在り様を聴く。
木簡の多くは、当時の、租税の徴収、荷物の荷札など役人の仕事ぶりが判るもの。また、『詩経』の内容を記した木簡も見つかり、当時の役人が漢詩を学んでいたことがうかがい知れる。
ぜひ、但馬国府・国分寺館に行って見てください。
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