「カバンには夢が必要なんだ」~植村かばん工房
東京で依頼を受けたカバン製作に関する相談をするために、久しぶりに『職人 植村美千男のかばん工房』(兵庫県豊岡市)を訪ねた。
2006年9月には但馬学の講師を依頼したり、その後も東京の展示会でお会いしたり、時々お会いするが、お会いする度に、ビジネスにとどまらず人生に対する示唆に富んだヒントや教訓をいただく。
今日も、ある雑誌社の取材があり、店頭で挨拶をする植村さんの姿があった。
相変わらずの雑然(失礼!)とした作業台。散らばる修理中のカバンや道具。メモやチラシが無造作に台の上にのっかている。しかし、この作業空間はなんとも言えず心地が良い。それは、おそらく植村さんの「カバンに対する愛情」がそれを上回っているからに違いない。
「世界を旅する人には、それにふさわしいカバンがある」
「風格を感じるカバンが大切」
「10万人に一人で良いから、それを本当に必要としている人に愛されるカバン」
お会いする度に、私の中に「植村さん語録」が増刷される。
今日の極め付きは、「カバン作りには夢が必要」。なんとも強烈に私の心に突き刺さった。「夢を持ってハンガー作りをやっているか?」と自問した。
植村さんの工房は、修理を待つカバンで溢れ返っている。カバン好きの人はよく分かっていらっしゃる。
The comments to this entry are closed.
Comments