特別で格別な「ウィーン・フィル・コンサート」
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がやってきた。素晴らしい再会とともに初日のコンサートを聴く機会を得た。
なんと、今回はウィーンフィルのチェリストであるステファンからの招待なのだ。来日するから会おうとはメールで約束したものの、まさか、コンサートに招待してもらうとは。感激である。
場所は、サントリーホール(港区赤坂・アークヒルズ)。
プログラムは、リヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss)の交響詩『ドン・キホーテ』op.35 と交響詩『英雄の生涯』op.40 である。
指揮者は、ズービン・メータ(Zubin Mehta)。
R.シュトラウスは私の好きな作曲家の一人である。近代音楽と言うか、19世紀以降の管弦楽曲、あるいは弦楽曲の和音がたまらなく好きで、聴きまくった時期がある。R.シュトラウスの『ツァラストラはかく語りき』、『アルプス交響曲』、そして、今夜の『英雄の生涯』である。
チェロのステファンとは、前日の夜、7年ぶりの再会をした。7年前に行なわれたチェロコンクール(兵庫県養父市ビバホール)の1週間、ウィーンから参加したステファンは我が家にホームステイしたのが出会い。その後、ステファンは厳しい練習と試験にパスをしてウィーンフィルの一員になった。
オーケストラがフルにフォルテシモで演奏するパートが多い『英雄の生涯』。しかし、その音響は、高らかで大きいいが、とても深く、マイルドだったのが印象的。
アンコールは、ヨハン・シュトラウスの「アンネン・ポルカ」と「トリッチ・トラッチ・ポルカ」の2曲。それでも拍手は鳴り止まない。
指揮者と演奏家と時と空間を共有する生の演奏は素晴らしい体験でした。
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