ミズヒキ 赤く小さく咲く
ミズヒキ(タデ科)
花弁はなく、長さ2〜3ミリの萼片の小花が列をなす。考えてみれば、こんな小さな花を観賞栽培する国は、日本をおいて、まずない。庭の片隅で、毎年忘れずに花をつけてくれる。萼片は上の三枚が赤く、下の1枚が白い。そのため花序を上から見ると赤く、下からは白く、紅白の水引に似る。
『花おりおり』 湯浅浩史・著
そうなんだ!上から見ると赤く、下から見ると白い。いつも、リビングから「可愛い花なんだ」なんて思いながら眺めているが、ミズヒキ=水引と言うことだったんだ。また、ひとつ納得だ。
確かに、一輪、一輪が大きかったり、特徴を持った花の植物は目立つ。こんな小さな花を、見落とさず好み、愛でる感性は、日本人のものなんだろう。西洋にも、南国にも、小さな花が無数に束なる花はあるが、その全体がとても、特徴的で目立っている場合が多い。
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