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December 23, 2008

『クラシコ・イタリア礼讃』 落合正勝

Classico_italia

そこで、この伝統を守り、後世に職人たちの技術を残そうと考え、実践したのがクラシコ・イタリアなのである。その意味で彼らの作る「モノ」は、現実的な服や靴に過ぎないが、実際には個々の職人の「技術」、さらにクラシック・エレガンスと言う「思想」そのものなのである。
この難しい課題を達成するために、彼らが試みたのは、工業的生産レベルのモノ作りである。 ここでいう工業的生産レベルとは、ハンドワークの味を残しながら、生産レベルを高めるためである。そのためには腕のよいアルティジャーノを集め、彼らのテクニックを十二分に生かしていく必要がある。
『クラシコ・イタリア礼讃』 落合正勝・著
(「序にかえて」 )

クラシコ・イタリアとは、最高級素材を使用し、昔ながらのハンドワークを駆使してつくるメンズ・ファッション・アイテムである。私は、この「工業的生産レベル」と「ハンドワーク」の関係にとても興味を持った。

わが社のハンガーもフリーハンド(カンナを使った究極の手作り)を駆使して、1本、1本手作りでハンガーを作っている。量産のための機械は使用するが、機械では作り出し得ない微妙な曲面は、ハンドワークなのである。

本書では、ブリオーニキトンなどの超・高級メンズ服作りを紹介しながら、その正当性を紹介する。また、ジョルジョ・アルマーニの存在を、「モーダとクラシコの架け橋」と位置づけ、テーラー(正しい服作り」とスティリスタ(美しい服作り)の両方を併せ持つ「ソフトライン」を作ったとの話は、とても面白い。

かつて、アルマーニのショップのハンガーを長年製作してきた我が社としては、とても興味深い。現在は、イタリア本部の指示で、ショップのハンガーは中国で生産していると聞いている。

第4章「男のファッション小道具」では、靴、シャツ、カシミアスウェター、ブルゾン、ポロシャツなどのアイテムのクラシコが紹介されている。特に、靴についてはスーツととても密接な関係があることが興味深い。

わが社のハンガーを購入された方から、「シューキーパーは、製作していませんか」との問い合わせを数多くいただく。現在、その「こだわりのシューキーパー」の製作も可能とする準備をしています。

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