"腑分図 fu・wake・zu 09" by DEVOA
研究は人体の可動域を理解することから始まる。動作に対しての皮膚、筋肉、骨格の動きをパターン構築 。長い年月を経て表裏一体である進化と退化を続けていく人体。DEVOAが考える仮説と進化論によって服を表現
《 DEVOA "thought and philosophy"より 》
DEVOA=新進気鋭のファッション・デザイナー西田大介が展開するファッション・ブランド。今回、「腑分図」と題した展示会が、東京・恵比寿にて行なわれているので行ってみました。
柔らかくなめしたレザーをインディゴで染色。なんとも言えない独特の肌触り、風合い、色合い。しかし、なんと言ってもデザイナー西田氏の真骨頂、肉体の構造を研究して、そこから割り出した独特の洋服のライン。なんとも不思議な魅力を醸し出している。
西田大介氏(1977年生まれ)、かつて、自らレスリングをやり、スポーツ・インストラクター、メディカル・トレーナー、アパレル・ショップのスタッフを経験。もともと好きだったファッションへの道を歩みだす。西田氏のデザインは、人体構造、解剖学などへの学びと探求が基礎となる。
DEVOAの”2009 collection" ジャケット、シャツ、パンツ、などアイテムは一通りのものが揃っている。しかし、そのどれもが独特のデザインと雰囲気を持ち、DEVOAの美学・哲学が貫かれている。残念ながら、これを言葉で、ファッション用語で表す力が私にはない。まだ、マイナー・ブランドですが、ぜひ、注目してみてください。
DEVOAの展示会は、すべて西田氏とのコラボレーションによって誕生した「アナトミーハンガー」が使用されている。人体構造、人体解剖学を基にしたDEVOAの洋服を、見事に受け止め、独特のディスプレイ効果をあげている。一見、奇想天外なアナトミーは、外見とは異なり、人体解剖学に基づき、「洋服を掛ける」ことを究極まで追求して得た結果として、誕生したハンガーである。
近日中に、Hanger-Networkにて販売を予定しています。
The comments to this entry are closed.
Comments