「3つの風景を持つ国」~クロアチアへ
クロアチアへ。日本を出発してフランクフルト経由でクロアチアのザグレブ空港へ到着する。時間は午後8時。当たりはまだ夕日がさし込み青空が広がっている。
私にとって始めての訪問となるクロアチア。アドリア海を挟んでイタリアの対岸にある国であるぐらいのことは知っていても、その歴史、民族、経済、社会などの知識は恥ずかしながらほとんど持ち合わせていない。
ワクワク、ドキドキしながらクロアチアの旅が始まった。案内してくれるのは、ハンガーの材料でお世話になっているM君。(あえて「君」にした。まだ30歳前の有能なナイス・ガイだから)
私にとってクロアチアと言えば、アドリア海沿岸部のイメージがある。まず滞在したのは、そのアドリア海に面した港町リエカ。ブナ材を海外へ輸出するのもこの港。リアス式海岸なので、海と山とが交互に重なり合うように見える。ところどころ山が白いのは、それは石灰岩の山であるから。
今回の訪問の目的は、ハンガーの材料であるブナ材を現地で見ること。どんな山に、どのようなブナ林が存在し、誰がブナを管理し、そしてそれがどんな経路で市場に流通するのか?
M君の会社(製材)から眺めた山の風景。クロアチア第2の町リエカから車でたったの15分ぐらい走ると、そこに雄大な山並みが登場する。でも、石灰岩ところどころに見える。低木ばかりで、本当にブナの森があるのだろうか?と思える。
そんな心配は全く不要であることが、その後さらに車で30分も走ると分かった。リアス式海岸特有の海岸に山がぐっと迫っているのだ。若いブナがスクッと生えている。下草がないのは、人が下刈りしたわけではない。木の成長と共に、森に差し込む日光の量が増減し、微妙なバランスで森林は成り立つ。
ブナ林の話は、後日詳しくするとして、ともかくこの風景を見て欲しい。海抜1300m付近のブナ林から、見下ろした小さな村。向こうの山の向こうはスロベニア。国境近くにある。村の人々は主に林業をしながら生活をしていると言う。
首都ザグレブから一路東へ。それは、海岸沿いとも豊富なブナの森を育む山岳地帯とも全く異なった風景が現れる。ずっと広がる平原なのだ。
ローマ時代以前はおそらく森林であったであろう土地。人びとが切り開き、牧畜を行ない、やがて村ができる。そんなことを想像しながら、車は東へ飛ばす。この道をずっと行くと、隣国セルビアの首都ベオグラードへと続く。
クロアチアの3つの風景(ランドスケープ)を意識しながら、クロアチアの旅をまとめてみよう。
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