下北半島と北海道〜海峡を挟んだブナ
我が家の庭には2種類のブナがある。世界で約10種、日本にはブナとイヌブナの2種類のブナが生息している。意識して、2種類のブナを植えたわけではないが、庭のブナをよく観察してみると、やはり異なった特徴をそなえている。
こちらは、青森県下北半島のブナ林からいただいたブナ。
葉はうすい黄緑色。
こちらは、北海道七飯町にあるのガルトネルのブナ林からいただいて来たブナの苗が大きくなった。それは17年前のことだが、ブナの森を訪ねて、東北・北海道を旅している時に、函館から少し足を伸ばして、ガルトネルのブナ林に行った。その時に、ブナの大木の周囲に自然に芽を出したブナの小さな苗を管理人さんの許可を得ていただいた。その時には、わずか15cmぐらいのちいさな、小さな苗であった。
それが、今は4m近く伸びて、幹も太くなった。台所の窓の真ん前にあるブナなので、毎日、毎日、このブナを眺めて生活をしている。15cmから4mまでの成長は驚くばかりだ。
新芽でも、濃いグリーンが力強い。強い生命力を感じる。
このブナは、「明治初期、函館のドイツ領事ツエ・ガルトネルの弟のアル・ガルトネルが七飯で洋式農業を始めたころ、住居付近に植栽したものであると言われています。」(七飯町ホームページより)
ブナの苗がドイツから持ち込まれたのだろうか?このブナを毎日観察していると、下北半島のブナとは明らかに異なる。新芽、葉脈、紅葉の仕方、落葉の時期など、すべて異なる。
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