「日本海の美味しいお寿司」 敦賀
やはり、これは書きとめて置きたい。先週、漆塗りの現場を訪ねて加賀市山中(石川県)に行く途中のことである。舞鶴若狭自動車道を通り、敦賀を経由して北陸自動車道に乗るのがコースとなっている。
「待てよ!?」 正月に奈良で立ち寄ったお店で「北陸路で美味しいお寿司は敦賀にあり」と聞いたことを思い出した。せっかく、敦賀を通るのならと、インターネットで調べて場所を確認して寄ってみた。
「う~ん!」 実に美味しい! シャリとネタが程よくバランスがとれていて、ネタによって、新鮮、あるいは、少し時間を置いて旨味を引き出したもの、とお店のこだわりが伝わってくる。
話は唐突に変わるが、よく、いろんな産業(私は木工業)でよく言うのが「産地では加工技術が育たない」。実際に、材木の供給地では、加工技術が育たない(原木が収入になる)と言う実態を経験している。
これを漁業に置き換えると、「漁港の街では「美味しいお寿司屋さんが希少なのでは」と思うことがある。「美味しさ」は、主観的なものなので、絶対そうだ、とは言えないが、飛び切りネタが大きかったり、ダイナミックな寿司盛りだったり、そう言った類いのお寿司屋さんに入ったことはある。しかし、港町でありながら、繊細な寿司を握るお店は貴重な存在だ。
奈良で教えていただいたのはジャズ&レストランを経営しているオーナーさん。「行く時は、一緒に行ってあげる。現地集合や」と声を掛けていただいたが、今回は急なので、それはまたいつかの機会にお願いしよう。
確かに、3台停められる店の駐車場には、品川ナンバーの車が。また、寿司屋の大将に聞くと「岐阜からのお客さんも多いよ」と。遠方からでも行きたくなる「お寿司屋さん」であることは間違いない。
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