マユミ 晩秋の赤い実
マユミ(ニシキギ科)
マユミの名は、弾力があって堅硬な材が弓に向く、つまり「真弓」からついたとされる。一方、秋に熟す実も独特で、そこに詩人の村 次郎は名の語源を見た。丸く膨らんだ実は種子を包む。それが繭を思わせるので「繭実」だというのである。紅葉も美しい。『源氏物語』の六条院の庭に植栽。
『花おりおり』 湯浅浩史・著
植えた時は小さい苗木だったのに、気がつくと空に向かって見上げるマユミ。庭の一番奥の塀ぎわにあるマユミなので、普段あまり眺めることがないが、じっくりと観察するとこんなに可愛い実をつけているの知る。
語源も、マ・ユミなのかマユ・ミなのか、考えてみるのも面白い。
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