ツワブキ ひっそりと咲く
ツワブキ(キク科)
庭の片隅でひっそりと咲く。それがニューヨークの植物園では、温室の中央に鎮座していた。確かにテカテカした丸井大きな葉はエキゾチック。海岸の崖にも生え、潮風にも強い。葉柄は各地でキャラブキにされ、沖縄では戦後の食糧難の時期、炒めたチーパーフジュネー料理が総菜にされた。
『花おりおり』 湯浅浩史・著
母の住まいの裏側に小さな坪庭がある。ほとんど日陰になっているが、面している和室に柔らかい陽光を注ぎ、そっと優しい風を吹き込んでくれる。『花おりおり』に紹介されている通り、わが家のツワブキも本当に「庭の片隅でひっそりと」咲いている。解説を読んで、思わずニヤリとしてしまった。
さらに、ネットでツワブキについて調べてみると、島根県「津和野」の名の由来が、昔、「石見の国」と呼ばれた時代に、群生するツワブキを見て、自分たちの住む場所を「ツワブキの野」と呼んだ。それが「つわの」になったとか。
沖縄では、チーパッパと呼ぶんだそうです。ところで、紹介されている「チーパーフジュネー料理」ってどんな料理なんだろう?
The comments to this entry are closed.
Comments