「現代陶芸への招待」兵庫陶芸美術館
「兵庫陶芸美術館」に行ってみた。場所は兵庫県篠山市今田町上立杭にある。まさに、立杭焼(丹波焼)の里にある。まず、最初に建物、施設の立派なのに驚く。山の斜面を利用して、エントランス棟、展示棟、管理棟、研修棟、茶室とどれも立派な建物が、ブリッジのような渡り廊下で繋がっている。2005年10月に開館だそうだ。
エントランス棟でチケットを買って入館する。9月15日より「現代陶芸への招待」(日本とヨーロッパ)が展示されている。まず、最初の展示室で観た現代陶芸の巨匠の作品に感動した。富本憲吉、清水卯一、松井康成。3名とも「人間国宝」である。
それぞれ作風は異なるが、どれも、力強さと内面的な表現(精神)が土に込められているのを強く感じた。陶芸は、これまで何となく国立博物館とか、東洋陶磁器博物館とかで鑑賞したことがあるが、今回はグッと陶芸の魅力に惹き付けられた。
バーナード・リーチを代表としたヨーロッパの作者の陶芸もなかなか興味深い。
残念ながら、展示された作品は撮影禁止なのでここでは紹介できませんが、これは展示室の脇にあるロビーのDVD映像。陶芸家の秋山陽氏のワークショップの様子を伝える。
今回、もう一つ良かったのは、陶芸の歴史(縄文、弥生、中世、近世、現代)と産地、そして、中国(景徳鎮)とヨーロッパとの関係など、パソコンを使ってとても判りやすく解説がしてあることです。私のような陶芸についての全くの「初心者」は必見である。
美術館から眺めた立杭の街。今も多数の窯元があり、登り窯が見られる。今度はゆっくりと窯元巡りをしてみたい。
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