「成相寺」 願い事が成り合う寺
天橋立の傘松公園から、さらにバスに乗って山を登ること約10分。そこに「成相寺」がある。慶雲元年(704年)真応上人によって開基されたとある。なんと1300年前にである。こんなに古くて由緒あるお寺を知らなかったことを恥ずかしく思う。ともかく、新緑の季節。シャクナゲ、ヤマブキ、そして八重桜が一面に咲いている。
本堂の中に、左甚五郎作の「真向きの龍」の彫刻がある。左甚五郎と言えば、日光東照宮の国宝・眠り猫が有名。江戸初期に活躍した伝説の彫刻師。その存在も疑わしいとも言われている。どうして成相寺に甚五郎の作品があるのか?確かにその説明らしきものがパンフレットにはない。どうんなんだろう?
一瞬、奈良の興福寺にいる錯覚を覚える。一昨年に復元された五重塔。まだ新しいので色鮮やか。
境内を散策。五重塔の脇の山の斜面を登ると見晴らしの良い場所がある。弁天山展望台である。眼下に天橋立と松林に分断された宮津湾と阿蘇海が一望できる。さらに東を向くと日本海が見える。空気の澄み切った時は、遠く能登半島、さらに北アルプス・白山が見えると言う。
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