『ロングテールの法則』 80対20の法則を覆す
「モノを売る」ということに関しては、企業の活動の中でも生産や物流などと比べ、「効率のいいやり方」の体系化が非常に遅れています。
生産現場を21世紀とするならば、営業・マーケティングの世界は中世の暗黒時代と言ってもいいのではないでしょうか?いまだに営業においては「根性」「才能」、マーケティングにおいては「勘」「センス」といった、前時代的なキーワードが飛び交っています。
『ロングテールの法則』 菅谷義博・著 (「あとがき」 p206)
確かに営業・マーケティングについては、こうしたらこうなる、と言うことは言えない。また、それを仕組み化することも困難である。その意味で同感である。私も営業については、結局のところ「勘」で意思決定しているのが実情である。「根性」=粘り強いと言い換えれば、あるほうだが、「才能」となるとおぼつかない。
著者は、「ロングテール戦略」のポイントとして次の3つを挙げている。
1)「絞り込まない」戦略と従来の「ターゲティング」を平行して行なう。
2)販売の「ネット化」ではなく、「自動化」である。店舗や対人営業にも適用可能。
3)「商品」「顧客」「サービス」「顧客の時間軸」のロングテールがある。
まだ、十分理解できていないが、今後のどの事業領域の「経営戦略」にも当てはまる、重要なヒントがありそうだ。
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Comments
菅谷さま、
コメントありがとうございます。
「続編」も読ませていただいています。
今後ともweb2.0に関する情報を期待しております。
Posted by: koh | March 12, 2007 04:47 PM
「ロングテールの法則」著者の菅谷です。
詳しくご紹介いただきまして、ありがとうございます。
何かのお役に立てれば幸いです。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by: 菅谷義博 | March 10, 2007 10:51 PM
みゅうさん、こんにちは。
ロングテールって、アマゾンのようなケースを想定すると、理解しやすいですが、私のところのようなメーカーが、何万種類の製品を扱っているわけではないので、短いテールにしかなりません。
そう考えるとロングテールが成り立つ業種、業態ってかなり限られてくると思います。
ただ、「顧客のロングテール」との指摘は、考えてみないといけないと思っています。
なんか、私自身分かったようで、分からない返信になってしまいました。(^_^)
Posted by: koh | March 09, 2007 07:14 PM
もう20年前ですが、あるお菓子屋さんのご主人が「あれっ、売れたんかな?というくらいのペースで売れる品物がたくさんある方が、本当の商売なんだよ」と言われてました。その時は、空気ばかりの入ったスナック菓子が台頭してきて、スーパーも問屋も軒並み同じような売れ筋商品を並べだした時期でした。お菓子屋のご主人さんは、そんな世の中の傾向にクエスチョンマークを示してらっしゃいました。もしかしたら、そのご主人さんは、その頃からロングテールの法則をご存知だったのかなぁーと思うんです。最大限の満足を少ない人に・・・というのがたくさんある状態。そんなイメージかします。ボクはこの本を読んでいないのですが、題を読んで、なんとなく思い出した事を書いてみました。本を熟読した方に笑われるかもしれませんね・・・。
Posted by: みゅう | March 07, 2007 09:27 PM