Richard Beirach "ELM"
Richard Beirach : p
George Mraz : b
Jack DeJohnette : ds1.Sea Priestess
2.Pendulum
3.Ki
4.Snow Leopard
5.ElmRecorded in May ,1979
「眩惑的な美に貫かれたトリオ・アルバム!」とライナーノートの見出しに出ている。音楽で「眩惑的な美」とは、一体どんなものなのか? 説明するにはなかなか難しい。
私が感じるのは、まずリッチー・バイラークのピアノ・タッチが繊細さと力強さを併せ持つ。どこか、チック・コリアのタッチに似ている。ライナーノートによれば、一時期、チック・コリアに学んだことあるとか。このアルバムはロマンチック、ドラマチックな曲想のものばかりで、全曲リッチーのオリジナルだ。
キース・ジャレットとの共演やECMレコードにたくさん登場するのが、ドラムのジャック・デジョネット。自らのバンドも持ち、あらゆるタイプのミュージシャンとも共演し、その演奏をリズムで支えるスーパー・ドラマーだ。このアルバムでのリッチーのピアノとの掛け合いは素晴らしいのひと言。
6曲目の"Elm"がこのアルバムでの「眩惑的な美」の代表曲であろうか。
The comments to this entry are closed.
Comments