さっそく「国立新美術館」に行ってみた
1月21日に開館したばかりの「国立新美術館」に行ってみた。場所は東京・六本木にある。乃木坂駅(地下鉄・千代田線)とは、通路が直結していてとても便利だ。
新美術館の設計は、建築家の黒川紀章氏。正面エントランスがある南側は、外壁がすべてガラス張り。しかも、巨大な曲面が続く。新美術館を特徴づけている。周囲には緑地があり、私が訪ねた夕方には、西日が館内に深く入り込む。周囲の環境と自然をうまく取り入れている。
館内には、逆円錐形をした大きなステージが2つある。それぞれ2階と3階の展示フロアと連結していて、2階にはコーヒー・ショップ、3階にはレストランがある。写真右側のフロアに展示室あり、同時に複数の展覧会が開催できるようになっている。
建物は、直線と曲線とで大胆に構成されていて壮観である。
この美術館のもう一つの特徴は、「持たない美術館」なのだそうだ。特定の美術品は所蔵せず、美術団体への展覧会場の提供、自主企画、新聞社などとの共同企画などを通じて、美術に新たな視点を当てたり、楽しんだり、できる美術館を目指している。
私は「異邦人たちのパリ1900ー2005」を鑑賞した。ポンピドー・センター所蔵品。お馴染みのピカソ(スペイン)、シャガール(ロシア)、モディリアーニ(イタリア)、藤田嗣治(日本)などの絵画、ブランクーシ(ルーマニア)、ジャコメッティ(スイス)などの彫刻が楽しめる。
これとは別に、「黒川紀章展ー機械の時代から生命の時代へ」も同時に開催されている。黒川氏の主要作品の模型、写真、資料を展示し、さらに現在進行中のプロジェクトも紹介されている。展覧会の副題にあるように、時代は確かにその通りなのだが、実際の建築作品からは、どうも機械的な印象を受けるのだが、どうなんだろう。
と、書いていたら黒川紀章氏が、「4月の都知事選に出馬するかも」と言うニュースが流れてきた。
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