「但馬ゆかりの50人」 歴史と観光の散策ガイド
厳しい風土の中で培われた芯の強さ、粘り強さこそ但馬人の真骨頂にほかならない。この本の人選や編集作業を通じて、あらためてそのことを強く実感させられた。時代、活動分野の違いを超えて、先人たちの生きざまから学ぶべきものは多々あるに違いない。ぜひ21世紀の地域創生に生かし続けて欲しい。
『但馬ゆかりの50人』(あとがき)崎山昌廣・監修 より
「但馬」(たじま)とは、兵庫県北部の地域を指す。朝来市生野をピークとする中国山地の北側である。「あとがき」の指摘にもあるように、山間部が多く、平地は少ない。夏は暑く、冬は日本海側特有の季節風が吹き、積雪がある。
この本「但馬ゆかりの50人」は、但馬出身の人と一時期但馬で生活した人、また、但馬に来て作品を残した人など、「ゆかり」の人物を取り上げてある。古くは戦国時代の武将・山名宗全(やまな・そうぜん)、沢庵宗彭(たくあん・そうほう)【沢庵和尚】、最近では、冒険家・植村直己さん が取り上げてある。
監修の崎山先生は但馬学研究会の発足当初、地域学とは何か?ということをテーマにお話をお聞きしたことがある。但馬学のことをいつも気に掛けて頂いている方でもある。
この本には、「ゆかりの人」にそれぞれの「ゆかりの地」も記してある。一つ一つ訪ねて見ようと思う。これは、但馬学の原点でもある。
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