ヤマアジサイ
ヤマアジサイ(ユキノシタ科)
繊細な感じのアジサイで、葉は細く、あまり光沢がない。山の沢を好み、サワアジサイの名も。『万葉集』巻四に大伴家持が詠じた味狭藍(あじさい)は分布からこの種類であろう。花の色変わりと心変わりを掛けている。それが嫌われたのか、王朝文学では姿を消す。関東は白花が、西日本には青花が多い。
『花おりおり』 湯浅浩二・著
梅雨と言えばアジサイ。このヤマアジサイは、カエデとヤマボウシの下の少し日当たりの悪いところに咲いている。よーく観ると、開花した花びらと、小さな花がある。
調べてみると、『開花した花は、「装飾花」と言い、生殖機能はない。小さな花は「両性花」と言い、果実をつける。』とある。
ブログを書いていると、詳しく観察したり、曖昧だった事柄を調べてみることが多くなる。自分の周囲には、こんなに面白いもの、美しいもの、不思議なものがいっぱいあることに気づく。ブログの効能ですね。
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