Bud Powell "The Amazing Bud Powell : The Scene Changes"

Bud Powell "The Amazing Bud Powell : The Scene Changes"

Bud Powell　(p)
Paul Chambers　(b)
Art Taylor　(ds)

1. Cleopatra's Dream
2. Duid Deed
3. Down With It
4. Danceland
5. Borderick
6. Crossin' The Channel
7. Comin' Up
8. Gettin' There
9. The Scene Changes
10. Comin' Up (Alternate Take)

Recorded on December 29, 1958

バド・パウエルが好きになり、レコードを買い漁った時期がある。パウエルは生涯で約40枚のレコードを残しているが、希少なレコードが多い。私は特別なレコード・コレクト趣味はなかったが、気に入ったプレーヤーのレコードを集中的に聴いてみたいという気持ちは強かった。ギターのジム・ホール、ウェザー・リポート、などもそうである。

バド・パウエルの一番人気のアルバムは、やはりこのアルバムであろう。しかも、1曲目の"cleopatora's dream"（クレオパトラの夢）で決まり！　パウエルのピアノ奏法は、後のジャズ・ピアノ・シーンに大きな影響を与えた。アドリブでのシングルトーン、独特のフレーズ、などパウエル独特の演奏は、とても生き生きとしていてワクワクしてくる。

私はこのアルバムを聴くと「日曜日の午後のコーヒータイム」を思い出してしまう。一人、コーヒーを入れ、本を読んだり、気ままなひと時を過ごしている、そんなアルバムなのである。