モクレン 川を眺めながら
モクレン(モクレン科)
花の色から紫木蓮(しもくれん)と呼ぶ。中国原産で、中国の古書では日本でコブシにあてられる辛夷(しんい)とされた。貝原益軒の『花譜』に「玉蘭花、紫白二色あり。花大なり。むらさきは、花よからず」と載る。ハクモクレンに較べると確かに花数は少なく、樹高も3メートルを超えないが、色は木の花では珍しい。
『花おりおり その三』 湯浅浩史・著
庭の一番奥にあるモクレン。家から眺めるよりも、庭の裏側にある堤防の散歩道から眺めることが多い。私は小さい頃、モクレンのツボミは「魔女の爪」に見えた。以来、モクレンと言うと、私の頭の中に「魔女のおばあさん」が登場する。
背景には、堤防とその向こうに円山川が見える。堤防の先には20メートル近い岩壁があり、その下を円山川が流れていると言うロケーション。青いペンキの塗ってあるのは「水門」と呼んでいる。近隣の溝がまとまって、円山川に流れ出す水路がある。円山川が増水した時に、逆流を防ぐ装置である。
The comments to this entry are closed.
Comments