ヤマブキ 鮮やかな黄色は「恋の花」
ヤマブキ(バラ科)
時代と共に花への想いも変わる。ヤマブキは恋の花だった。『万葉集』にはいとしい人の面影に重ね、庭に植える歌も。首都東京は、この花と縁が深い。武将太田道灌はにわか雨に蓑を農家に請い、娘がさしだした八重の花の意味がわからず、恥じて学問に目ざめ、大成、江戸城の前身を築いた。
『花おりおり』 湯浅浩二・著
イカリソウの近くには「恋の花」も咲いていた。
解説には、「太田道灌が娘のさしだした八重の意味がわからず」というくだりがあります。これは『花おりおり』では、八重のヤマブキの画像に対して説明がしてあるので矛盾はない。ヤマブキには、ヤエヤマブキもあるんですね。この鮮やかな黄色が「恋」の色とは、益々さわやかで素敵な色に思えてくる。
太田道灌が学問を目指すきっかけが、娘がさしだしたヤマブキで、江戸城はその道灌が築いたもの。だから、ヤマブキと首都東京は縁が深い。なんとも壮大な因果関係ではないだろか。とても面白い。それとも、これとはまた別のご縁が、ヤマブキと東京にはあるのだろうか?興味が沸いてきた。
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