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February 26, 2006

電柱に巣作りするコウノトリ  

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食料買い出しの帰りに、ある用件で友人に携帯電話すると、コウノトリの居場所情報を得たので、ルートを変更して行ってみた。ここは兵庫県豊岡市の郊外。円山川の右岸に広がる「六方田んぼ」である。この画像を良く見ていただきたい。左から1本目と2本目の電柱のテッペンには、それぞれコウノトリがとまって、ジーッとしている。昨年9月に放鳥された5羽のうちの2羽である。そして、もう一つの注目点は、写真右側の堤防。明るい茶色に見える当たりが、一昨年の台風23号で、円山川の堤防決壊個所である。市の80%が水害に見舞われ、大きな被害を受けた。小泉首相が被害状況を視察したのもこの地点である。奇しくも「豊岡市」を全国的に有名にした、コウノトリと台風23号災害が1枚の写真に写っている。

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左側の電柱にとまっているコウノトリ。2羽とも風上である北を向いてジッとして動かない。コウノトリ観察隊の人に訊くと朝からずっとこの場所にいるそうだ。(写真は午後2時)

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午後2時10分頃、1羽のコウノトリが飛び立つと、数分おいてもう一羽も飛び立ち、2羽とも「コウノトリの郷公園」方向に戻って行った。飛翔するコウノトリの背景の山は、旧・日高町の山並み。私の自宅は中央当たりの山裾にある。ここから約10km南である。

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飛び立った後の電柱を観察する。ここに巣を作ろうとしているのか、木の小枝を集めている。よーく見ると、傘のホネもある。これは感電の恐れがあるので除去するそうだ。

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電柱の代わりに、営巣用の鉄柱を立てるプロジェクトが進んでいる。写真左側の鉄柱がそれ。まだ、設置して数日目だが、今朝11時過ぎに、初めて1羽のコウノトリがとまったそうだ。

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コウノトリの追っかけの人達。コウノトリの郷公園のスタッフの人たち、ボランティアの観察隊。そして新聞記者、地元の野鳥ファン、時には観光客の人たちも、こうして毎日、コウノトリを追いかけて、田んぼのあちこちを右往左往する光景が日常になりつつある。「コウノトリも住める豊岡市」に一歩、一歩、近づいていくことを期待している。

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Comments

たじまもりさん、こんばんは。

そうですか、そこにいたのですか。「コウノトリの郷」廻って帰るか、どうしようかと思っていたので、居場所情報を頂いて、大変貴重なシーンを眺めることができました。「六方たんぼにコウノトリ」。昭和30年代はこうだったのか?と想像しながら観察していました。電柱の巣は、確かに危ないね。

Posted by: KOH | February 26, 2006 09:41 PM

3枚目の写真のコウノトリの真下、堤防の上に車が見えますか。そこからKoh!氏の行動の一部始終を観察していましたよ。

Posted by: たじまもり | February 26, 2006 06:51 PM

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