Keith Jarrett "SOLO-CONCERTS"
Keith Jarrett "SOLO-CONCERTS"
Keith Jarrett : piano
1.Bremen Concert(part 1,2,3)
2.Lausanne Concert(part 1,2,)Recorded on July 12, Mar 20,1973
このキース・ジャレットのソロ・コンサートのアルバムにもいろんな思い出が詰まっている。ジャズを聴き始めたのは1970年代始め。そのころ東京のあちこちのジャズ喫茶によく通った。真夏の暑い日、中野にある「ビアズレー」と言うジャズ喫茶に行った時に、初めてこのキースのソロ・コンサートを聴いたのを覚えている。ビアズレーには、 「JBLパラゴン」と言う、とんでもなく凄い性能のスピーカーがあり、大音量でジャズが聴けた。延々と続くキースのピアノ・ソロを圧倒的な音量なかで一人聴く。深遠な音宇宙の中を彷徨う感覚であった。
キースのソロ演奏は、すべて即興演奏。ステージでピアノに向かったところから、即興で演奏が始まる。常識的なジャズの枠で考えると、ジャズではない、と言う議論も当時あったが、そんなものはどうでも良い。ブレーメンのコンサートは、64分続く。レコードは1枚目のA面B面、そして2枚目のA面を使って録音されている、LPの録音時間の限界で途中で切れながら演奏は続くが、現在のデジタル録音の技術から考えると微笑ましい。その後、キースのソロ・ピアノのCDは、たくさん発売されているが、この一番元になったブレーメンの演奏を是非、聴いてみてほしい。ソロ・ピアノ、即興演奏として金字塔を打ち立てたのは間違いのない演奏だ。
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