但馬学12月例会 in 丹波
但馬学で丹波に遠征した。兵庫県立「人と自然の博物館」を見学し、研究員の三橋弘宗さんより館内の案内と研究テーマのお話等をお聞きした。私が初めて訪ねた時に、この博物館が身近な自然と風土と地球規模での自然と環境、このふたつのテーマを扱ってあるのが印象的であった。そこで、但馬学と言うローカルな活動・研究を地球・環境という大きな視野で考えてみる必要があるのではないかと会に提案させていただき、今回の例会の運びとなった。
三橋さんは、流域生態研究グループの主任研究員である。私たちと水の関わりを、生き物やヒトの生活、文化、歴史などの視点から語っていただく。これからの活動テーマのヒントとして「湧水」「流域の牧草地と遊水地の関係」「砂防ダムとヨシの群生、ホタルの数の関係」など、興味深いお話をたくさん聞かせていただいた。
第2部は、丹波篠山に移動し、鍋囲炉裏を囲みながらボタン鍋の忘年会である。今日の三橋さんのお話を思い起こしながら、今年の活動を振り返ったり、来年へ向けて何をするのか、楽しい会話が続く。最後にみんなから、今日学んだこと、印象に残ったこと、重要と思ったこと、などを「キーワード」として順番に発表した。「禿げ山」「自然科学の視点」「全体を観る〜砂防→砂地→ヨシ→ホタル」「5人家族が使用する1週間の水の量」「発想の転換〜崖崩れは緑を育む」「熊の出没〜緑が民家近くまで迫ってきた」「森は万能ではない」「寒の水」「森の香りが大切」「山里の知恵」「61歳の提言」「アベサンショウウオ」「古い民家マップ」「Tのバランス〜広がりと掘り下げ」
5時半から始めた食事も気がつけば9時を回っている。その日の最初のお客であり最後のお客となった。
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