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August 27, 2005

「砂防の父 (SABO)」赤木正雄生家を訪ねて 但馬学8月例会

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今日の但馬学は、「砂防の父」と言われている赤木正雄氏の生家を訪ねた。学ぶ点は2つある。1つは、もともと河川の氾濫地区に存在する生家の洪水との戦いの歴史。もう1つは、赤木正雄氏の生い立ちと「砂防の取り組み」を学ぶこと。

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約900坪あると言う広大な敷地は、水害に備えて玄武岩を積み上げた石塀に囲まれている。建物は明治3年の竣工。近くを流れる円山川の氾濫は頻繁にあるが、屋敷は無事であった。近くの玄武洞から運ばれてきた玄武岩を加工した石垣。木船を有し、氾濫時には、集落民の避難所の役割も果たしてきた。

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かつては牛を飼い、養蚕をし、新田開発しながら財をなしてきたのが、先代赤木一雄(13代)の自慢。門、母屋、はなれ、蔵、庭、を説明していただく。印象に残ったのは、樫、ケヤキ、松ばかりでなく、花梨、栗、柿、百日紅、など花が咲き、実をつける立派な木がたくさんあることである。借景、海風(日本海方向から来る風)、など自然の条件を最大限生かした建築は素晴らしい。

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今回の案内をしていただいた赤木新太郎氏(14代)。SABOを世界言葉にした、「砂防の父」赤木正雄氏(1887年~1972年)について、たくさんの資料から説明をしていただく。滋賀県の瀬田川支流、吉野川、淀川、立山山系、飛騨山系、六甲山系など、赤木正雄氏自身が指揮をとった砂防工事は全国に及ぶ。


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Comments

永井さん、私にとっていつかお邪魔したいと思っていたことがやっと実現しました。但馬の古い民家はたくさん拝見してきましたが、赤木邸は初めてでした。築120年の立派なお屋敷なのですが、思ったより質素であったこと、赤木正雄氏はじめ、代々学問に熱心であったことなど、建物に対することばかりではなく、ご家族の歴史、思想、暮らしぶりなど、大変興味深かったです。興味のある例会テーマがありましたら、是非、参加してくださいね。

Posted by: KOH | August 28, 2005 09:33 PM

八鹿の中尾さんに誘われていましたが、子どもの発表会があってパスでした。面白かったようですね。残念でした。

Posted by: 永井 | August 28, 2005 11:04 AM

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