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April 08, 2005

『「愚直」論 私はこうして社長になった』

guchokuron

『「愚直」論 私はこうして社長になった』 樋口泰行・著


あとがき
私はある意味では、不器用で変わり者かもしれない。楽な方向に自分の身が動いていくと、それだけで、無意識のうちに焦燥感を感じてきた。自分のことばかりを考えるようになると、「周りのこともきちんと考えているのか」と自問するようにしてきた。

樋口氏の「あとがき」は上記の記述で始まるが、本音であろう。松下電器、ハーバードMBA、ボストンコンサルティンググループ、アップル、コンパックと転職し、今、日本HPの社長。華麗な学歴、職歴にもかかわらず、樋口氏の行動は人生設計に基づくと言うよりも、今、その時を一生懸命に取り組んできた結果であることがよく判る。樋口氏の達成感は、自分自身の満足感よりもむしろ会社や組織、あるいは社会への貢献で得られもので、それがバランス良く樋口氏の中で存在している。

「T字型」人間になれ
これは松下電器の導入教育で教わった言葉だが、激動の時代こそ、「T字型」人間を目指さなければならないと思う。「T」という文字は、横棒と縦棒からなっている。すなわち「T字型」人間とは、横棒で幅広い知識や人脈を有しながらも、縦棒で自分の強みとなる領域を深いレベルで理解していることです。
(p217~218)

私もこれと同様の意味を持った言葉を大切にしてきた。「敷衍と深耕」である。難しい言葉ですが、「敷衍」(ふえん)とは、意義を広くおしひろげて説明すること(横棒)。深耕とは、深く耕すこと。物事を深く理解すること。(縦棒)。布が横糸と縦糸とで織られているように、どちらか一方では成り立たない。

今月、直接樋口氏のお話を聴く機会があるので、そのあたりのことをしっかりと確かめてみよう。

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