トサミズキ 早春の散歩はここから始まる
トサミズキ(マンサク科)
名のとおり高知県に分布。しかも、蛇紋岩地帯にのみ自生する。それが江戸時代から知られていたのは、葉に先駆けて咲く、その花の独特な姿の魅力ゆえだろう。ミズキの名がつくが、マンサク科。ただし同じ科でも雰囲気は全く異なる。幅広い五弁の花が、穂状に6~10重なって垂れ下がる。
『花おりおり』 湯浅浩史・著
庭のトサミズキ。毎年春先に弱々しく咲く。それは近くにモミジやカクレミノなどの木々が植わっているので、周囲の木々と競合した結果なのかな、と思っていた。しかし、『花おりおり』の記述を知って、その弱々しさは土佐の風土とは真反対の気候、蛇紋岩地帯でもないし、環境の違いで苦労しているのかも知れない。ますます、愛しく思えてきた。
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